沖縄には、なかなか個性的なセセリが生息している。黒地に広い白斑が発達したオオシロモンセセリは、いかにも亜熱帯の雰囲気を漂わせている。たびたび八重山諸島を訪れているが、それほど頻繁に見られる蝶ではなく、この蝶の生息しているポイントがあるようだ。
いつも、お願いしているガイドさんに、この蝶を見たいとお願いしたところ、一面に広がるサトウキビ畑の脇に生えるゲットウを目印に、この蝶を探していただいた。この蝶は、至るところに生息しているわけではなく、かなり探し回り、やっと見つけたのが、この1頭だ。クロセセリもゲットウなどを食草にしている蝶で、同じような場所で見られるという。ササやススキなどを食べるセセリの中では、グルメな蝶だろう。(2013年5月28日・石垣島)
▲オオシロモンセセリの食草のゲットウ