八重山でいちばん会いたいと思っていた蝶は、このアオタテハモドキだった。いつも蝶の図鑑を見ながら模様の美しさに見惚れ、いつかは実物を見てみたいと憧れていた。
ガイドさんにアオタテハモドキをどうしても見たいと言うと「そんなに珍しい蝶ではないですから、いつでも見られますよ」との話だった。そんな会話から3年を過ぎ、そんな話を裏付けるように、この蝶には各地で出会い、撮影機会もたくさんあった。しかし、いつも振り回され翅の美しい模様を納得できるまで撮れていない。いつも消化不良で何か満たされない思いだけが残る。(2014年11月12日・石垣島)