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ツマムラサキマダラ  234

八重山諸島には、以前は迷蝶だったという経歴の持ち主が多いようだ。ツマムラサキマダラは、フィールドガイドによると、1992年頃から沖縄本島で定着し、現在は、奄美大島から八重山で継続的に発生しているという。蝶たちにとっては、南の島には、国境がなく、自由に渡ってきて、棲みついている種類も多く、生態系が崩れるという話は聞いたことがない。
さて、八重山にたびたび通うと、新しい出遭いがほとんどなく、今回のニューフェイスは、このツマムラサキマダラとシロミスジだけだった。それでも、未知の蝶は多く、そんな彼らに逢いたくて、また、ほとぼりの冷めた秋には、ノコノコと出かけて行くのだろうと思う。
同行の女性たちの遅いペースには、付いていけず、単独で、どんどん進むと、チャンスも多いが、時として、逃すこともある。200メートル近く離れた場所にいたとき、携帯電話が突然鳴り「ツマムラサキマダラがいますよ」と連絡が入った。林道の坂道を全速力で戻り、息を切らしながら撮影した写真がこの1枚だ。さあ、これから、じっくりと撮影しようとしたら、テリ張りしていたマサキウラナミジャノメに追い立てられて、茂みの中に飛び去ってしまった。「しばらく、吸蜜していたのに残念でしたね」と言われ、ちょっぴり後悔した。女性たちには、ガイドの入野さんが張り付いているから、安心して自由に行動できるが。(2014年4月9日・石垣島)

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by kazenohane | 2014-04-25 10:22 | マダラチョウ
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