八重山諸島へ蝶の撮影に出掛けて、今回で10回目になる。春になるとむしょうに行きたくなる衝動に駆られ、こんな現象をガイドさんに言わせると「八重山病」という。昨年は広角で風景の中の蝶を表現してきたが、今年は望遠で背景をぼかした表現を目指し、出来れば飛翔シーンも撮影できたらと勝手に妄想を抱いて臨んだ。
いつも、オオゴマダラを撮影する竹富島のポイントで2頭が絡む求愛シーンに遭遇した。すぐに逃げ去る気配がなさそうだったので、シャッター速度優先で1/2000秒に設定して、露出補正も確認して、蝶が引き立つ背景も考え一気に連写した。あとは2頭のオオゴマダラにピントが合うのを祈るばかりだ。撮影しているときは、気が付かなかったが、あとで画像を確認すると♂の腹部の先端からヘアペンシルが出ていた。フィールドガイドの記事の引用になるが、マダラチョウの♂は、腹部先端に伸縮可能なヘアペンシルと呼ばれる一対の分泌器官があり、♀の交尾を促す化学物質を放出すると考えられている。この2頭のその後の推移を見ていたが交尾は成立しなかったようだ。何度も八重山に通うと、こんな素敵なシーンに出会えるから、また来年もいそいそと出掛けるのだろう。(竹富島)
by kazenohane
| 2016-04-17 18:09
| マダラチョウ
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