晩秋の彩り

 久しぶりに東三河の山に、晩秋の草花を訪ねた。前々から一度見てみたいと思っていたムラサキセンブリの花が咲いたと山野草に詳しい友人から連絡を受け、お天気の良さそうな日を選び、いつものメンバーと合流して出掛けた。もう、蝶はほとんど見られないだろうと思っていたが、まだまだイチモンジセセリやツマグロヒョウモンなどが晩秋の草花の花で盛んに吸蜜していた。今回は、植物の方が主目的のため、蝶は眺めるだけに止めた。
 山の斜面の至るところに、ムラサキセンブリの薄紫色の花が咲き、その合間を埋めるようにヤマラッキョウのピンク色の花も負けず劣らず咲いていた。さながら、お花畑のようでその美しい景観に思わず見惚れてしまった。今回は、シリーズで制作している山野草の花の木版画の取材も兼ねているので、そんな視点で撮影することにした。花をアップで見ると、その形も色彩も魅力的で、ついつい引き込まれてしまう。
 もうひとつの晩秋の楽しみは、赤い木の実だ。子供の頃から見慣れているサルトリイバラの赤い実を探しているとき、もう60年も昔の故郷の山をふと思い出し走馬灯のように懐かしい風景が頭の中をよぎる。ここは、地質も植生も故郷の山とよく似ているから、そう思うのかも知れない。今年初夏の頃、ヒメヒカゲの撮影でこの地を訪れて、もう半年になる。月日の流れは本当に早い。


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▲ムラサキセンブリ

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▲ヤマラッキョウ

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▲リンドウ

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▲サルトリイバラ

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▲コバノガマズミ



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by kazenohane | 2016-11-05 10:28 |

写真とエッセイで構成されたアルバムです


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