カテゴリ:シロチョウ( 41 )

光を浴びて

 高原にいることをより感じさせる蝶は、このスジボソヤマキチョウではないかと思う。もう、25年も前の話になるが、お盆休みの頃、一年に一回だけ合宿と称して、この高原で2日間、蝶の撮影を楽しんだ。もう見られなくなったが、確かにゴマシジミもここに生息していた。ただ、この貴重な蝶よりも、私にとってスジボソヤマキチョウがいちばんの宝物だった。極端の言い方をすれば、この蝶ばかりを撮影していたと思う。今のように、探さなければいない蝶ではなく、民家の庭の花に群れているくらい、たくさんいた。いろんな花を訪れ、こんな場面にどんな背景を入れたらよいのか、光の方向はどうなのかなど、じっくり撮影するには、ぴったりの蝶だった。流れる川を背景に逆光で撮ると美しい玉ボケが入り、今でも、この時の写真を凌ぐ作品は生まれていない。
 どんな蝶を撮影する場合も、逆光が好きで、ついつい光を正面に受ける形になってしまう。スジボソヤマキチョウのオスは、逆光で撮影すると表翅の黄色が光に透けて美しい。ただ、この蝶の翅のディテールを表現するには、順光の方が向いているだろう。いつかは、複数のこの蝶が空中で絡む躍動感のある写真を撮ってみたいと願っている。


a0277496_09213798.jpg

▲コオニユリ

a0277496_09220872.jpg


a0277496_09224531.jpg


a0277496_09225893.jpg


a0277496_09230981.jpg


a0277496_09232871.jpg


a0277496_09245560.jpg



[PR]
by kazenohane | 2016-08-06 10:24 | シロチョウ
八重山には、よく似たふたつのキチョウが生息している。タイワンキチョウとミナミキチョウを見分ける区別点を覚えていれば、種類の判別は、それほど難しくないだろう。後翅の形がなめらかで丸みがある蝶は、タイワンキチョウ、少し角ばっている蝶はミナミキチョウだ。ただ、飛んでいる蝶は、まず分からないので、止まるのを待って確認することになる。
白いセンダングサの咲くこの林道には、ちょうど発生期だったのか、かなりの数のタイワンキチョウが見られた。不思議なことにミナミキチョウは、まったくこの場所には、いなかった。この両種は、棲み分けているのだろうか。美しいレモンイエロー色の翅が亜熱帯植物に覆われた林道によくマッチしていた。


a0277496_12351644.jpg

a0277496_123635100.jpg

▲ハイビスカスの赤い花の咲く林道

[PR]
by kazenohane | 2014-11-03 13:21 | シロチョウ
台風19号は、沖縄本島をかすめ、八重山方面には、それほど影響はなかった。それでも、さすがに風は強く、遮られそうな木の覆い茂った林道を歩く。
石垣島の暗い密林のような場所でよく見かけるクロテンシロチョウ。そんなに素早い印象はないが、なぜか敏感で撮影には、いつも苦労させられる蝶だ。そういえば全く生息する環境は違うが、弱々しい飛び方は、ヒメシロチョウを思い出させる。今回は、魚眼のため、ぎりぎりまで近接しないと、画面には何が写っているか分からなくなりそうだ。運よくセンダングサの花に吸蜜しているところを手だけを延ばして、ノーファインダーで何枚か撮影することができた。密林と言葉で言っても、なかなかイメージが伝わらないので、今回は蝶の生息する環境も併せて撮影した。


a0277496_875063.jpg

a0277496_892775.jpg

▲ギランイヌビワ

a0277496_8133269.jpg

a0277496_8152082.jpg


[PR]
by kazenohane | 2014-10-22 09:22 | シロチョウ

モンキチョウ(3)  286

もう、天白川の流れている天白区に越してきて35年になる。当初は、高い建物もまばらで、文字通り草原が広がる何もないところだった。やがて、地下鉄が八事から延び、駅ができると、あっと言う間にマンションが林立して都会に変貌してしまった。それでも天白川の河川敷には、昔のような草原が残り、蝶たちも多く生息している。
そんな都会の中を流れる天白川の河川敷を生きるよりどころにしているモンキチョウを、2日間に渡り追いかけてみた。昨年まで河川敷の花壇があった名残りで、いろんな園芸植物の花も咲いている。そんな花たちも蝶にとっては貴重な蜜源になっているようだ。歳老いて遠くに出掛けられなくなっても、この河川敷があれば蝶たちの撮影は続けられそうだ。家内も孫の世話に追われ、河川敷に生えるワラビを採ることもなくなったが、いろんな意味でここは、マイ・フィルドに違いない。


a0277496_14173956.jpg

a0277496_1418316.jpg

a0277496_1420493.jpg

a0277496_14234266.jpg


[PR]
by kazenohane | 2014-09-22 16:42 | シロチョウ

ヤマキチョウ(3)  278

高原の晩夏は、いろんな花が咲き乱れ、そんな花風景を眺めるだけでも楽しい。あたり一面に繁殖している帰化植物のオオハンゴンソウの黄色の花には、ミドリヒョウモンがしきりに吸蜜に訪れている。どんな花が咲いているのか、調べてみた。シシウド、ワレモコウ、ツリフネソウ、ヤブカンゾウ、ユウスゲ、ボタンヅル、オミナエシ、ヨツバヒヨドリ、マツムシソウそしてヤマキチョウが訪れていたコウゾリナ、コオニユリ、ヒメジオンなど、まさに高原の花園だった。
最初に見つけたのは、コウゾリナの花に吸蜜しているヤマキチョウだった。スジボソヤマキチョウかなと思ったが、ファインダーで確認したら、ヤマキチョウであることが、すぐに分かった。横に咲いていたコオニユリの赤い花にも訪れているこの蝶を発見。気付かれないように直進して、すばやくピントを合わせ何枚か写したところで飛び去った。このシーンが撮影できたところで、今日は撤収しようかと、振り返ると、求愛しているシーンに遭遇した。交尾するのかなと観察していたら、腹を振り上げるメスに、執拗にせまるオスの姿は、交尾拒否のようだった。写真を撮るよりも、見ている方が面白く、5分近くも動向を見つめていた。それでもと思い、シャッターを押したが、ほとんどはピンボケだったが、まだ、まともに写っていた1枚を加えた。

a0277496_1233721.jpg
a0277496_1242032.jpg
a0277496_1254747.jpg
a0277496_1264151.jpg
a0277496_1285845.jpg

[PR]
by kazenohane | 2014-08-22 12:53 | シロチョウ
淡黄色のスジボソヤマキチョウとの出会いは、今から30年以上にもなる。モンキチョウやキチョウだけしか知らなかった目には、翅の先が尖がった蝶は、とても新鮮に映った。その後、いろんな生息地で、この蝶を見かけているが、飽きることのない魅力的な蝶のひとつだ。なぜだろうと考えてみたが、模様らしいものもなく、単色のすっきりした姿は、いろんな色彩の花と調和して、その都度、違う魅力を見せてくれる。
今回は、どんな素敵なシーンを見せてくれるのか。高原を白い花で一面に覆うヨツバヒヨドリに吸蜜する姿を追いかけてみた。あまり、小細工することなく、マクロで正面からアップして、この蝶の魅力を引き出すことを主眼に撮影した。順光と逆光、同じ蝶でも、その趣きはかなり違うようだ。

a0277496_730259.jpg
a0277496_7312341.jpg

[PR]
by kazenohane | 2014-08-03 08:45 | シロチョウ
今日のブログアップで、2周年を迎えた。飽きっぽい自分に、これだけ長く続けられる「ブログ」の魅力とは何だろうか。ひとつには、蝶友のみなさんと双方向のコミュニケーションが楽しめることだろうと思う。また、このブログを通じて、いろんな交流が生まれたことも、楽しさを増幅させてくれる。
昨年よりも2週間も早く、クモマツマキチョウの生息地に出かけた。なかなか姿を見せてくれないが、気温の上昇とともに、お目当ての蝶が現れた。スミレの花の蜜を吸いながら、どこかへ消え、しばらくすると、また同じようなコースでやってきた。なかなか、この蝶を追いかけて撮影するのは、体力的にも大変だ。それでも、何とか撮影でき、オランジーナを日頃、愛飲している効果が、じわりと出てきたのかな?

a0277496_188331.jpg
a0277496_1891771.jpg
a0277496_1810922.jpg
a0277496_18111782.jpg
a0277496_18123013.jpg

[PR]
by kazenohane | 2014-05-18 18:43 | シロチョウ

ヒメシロチョウ(3)  239

広々とした信州の高原に似合う蝶は、ヒメシロチョウではないかと思う。GWの頃、いそいそとこの蝶に逢うためだけに出かけている。この蝶の魅力にとりつかれて2年目、肌寒い朝の高原歩きをしながら、葉や花で休止しているヒメシロチョウを見つけ出すのが、とても楽しい。動く気配もあまりないので、いろんな角度から、構図も考えながら、じっくり撮影できる。朝の逆光を浴びて翅が透けたヒメシロチョウの姿は、まるで妖精のようだ。
蝶との楽しい至福の時間は、あっという間に過ぎ、昼近くになるといろんな蝶たちが舞い始める。静かに休んでいたヒメシロチョウもゆらりゆらりと飛び、タンポポやヒメオドリコソウの花を訪れる。(2014年5月4日・原村)

a0277496_8413676.jpg
a0277496_8464767.jpg
a0277496_848720.jpg
a0277496_8494671.jpg
a0277496_8512012.jpg

[PR]
by kazenohane | 2014-05-07 09:28 | シロチョウ
天気予報では、八重山地方の降水確率が50%だったが、幸いにも降らない方の50%に当たったため、晴れの撮影日和だった。その後、予定していた2日間も天気に恵まれ、珍しく雨のないラッキーな撮影旅行となった。台風の直撃に遭い、ホテルに缶詰めになったり、すべて激しい降雨の中の撮影だったり、八重山地方では、雨を避けることは、かなり難しい。
今回の旅行で石垣島、西表島、与那国島のどの島でも多く見かけた白蝶はナミエシロチョウだった。いつも、センダングサの白い花を訪れるタイワンキチョウが少ないように感じた。季節によって、それぞれの蝶の発生期はあるようだ。レモンイエローの翅をなびかせ颯爽と飛ぶ、この蝶の発生期は、恋の季節でもある。
林道をノソノソと渡る大きなカメを見つけ、車に轢かれないように道路脇の草むらまで運んだ。草むらの中でガサガサと音がすると、ハブではとビクッとするが、たいていは、このカメの仕業だ。せんべいでもあげたいと思うが「かめへん」とか言われそうで止めた。(2014年4月9日・石垣島)

a0277496_8374935.jpg
a0277496_8393520.jpg
a0277496_8432486.jpg

▲国指定の天然記念物/セマルハコガメ
[PR]
by kazenohane | 2014-04-23 09:30 | シロチョウ

ツマキチョウ(4)  228

巷では、ツマキチョウを「春の妖精」と呼び、その可憐な姿をたいそう愛でているようだ。私にとっても、春にどうしても撮影したい蝶のひとつになった。翅裏の繊細な模様もさることながら、オスの翅の先のオレンジ色のアクセントが何ともおしゃれで愛らしい。
今回はホームフィールドの天白川河川敷ではなく、豊田市の広大な自然公園の中で見つけたツマキチョウと花とのコラボレーションを撮影してみた。羽化したての蝶は、弱々しく花に止まるのが精一杯で、まだ吸蜜する元気もないようだ。しばらくして元気よく、春の大空に飛び立って行った。(2014年4月5日・豊田市)

a0277496_1949488.jpg
a0277496_19501199.jpg

[PR]
by kazenohane | 2014-04-13 20:18 | シロチョウ

写真とエッセイで構成されたアルバムです


by kazenohane
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30