カテゴリ:アゲハチョウ( 46 )

舞  蝶

 久しぶりの蝶の撮影に知多半島まで出掛けた。天気が雨模様だったり、展覧会があったりして、蝶の撮影に出掛けられる日が無かったが、やっと、蝶の撮影仲間を誘い願いが叶った。ヒガンバナの咲く道路わきの草地で蝶が訪れるのを待ち構えたが現れず、いろんな場所を転々とする羽目になった。ここに着くまでに頭の中で、イメージしていた蝶はモンキアゲハだったが、花に訪れる蝶は、アゲハばかりだった。花を吸蜜する姿ではなく、複数の蝶がヒガンバナで絡んで舞っているイメージを思い描いていたから、アゲハでも何の問題もない。
 午後3時近くに3番目のポイントに移動して、待っていたが蝶はなかなかやってこない。諦めかけた頃、アゲハがヒガンバナを訪れ、花を点々と移動し始めた。車の往来の激しい道路わきだったことが、いろんな意味で幸いしたようだ。花に止まっていた蝶が車の通る音に反応して、飛び上がるところを早いシャッターで切ればピントは、ほとんど合焦した。背景は緑の背景が自然な感じがしていいと思うが、今回は舗装された道路が背景になるため、グレー色になってしまう。しかし、赤い花と緑の背景では、補色になり、くどい感じがしないでもない。むしろ、赤い色を少し落ち着かせるグレー色は、配色効果としては正解だったようだ。その後、最初にイメージしていたオスとメスの求愛飛翔も撮影でき、粘ってよかったなと思う。それにしても、気温31℃の高温と蚊の攻撃に耐えて撮影するのは難行苦行に違いない。


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by kazenohane | 2016-09-27 23:25 | アゲハチョウ

みかんの花の咲く頃

 みかんの花を見かけると最近は、この花を訪れるミカドアゲハが気にかかる。ちょこちょこと移動する、この蝶は、どちらかというと苦手な蝶のひとつだった。昨年までどうしてもAFが使えず、MFで撮影していたが、ピントが微妙に外れ、悔しい思いをしていた。そこで今年から蝶でも新カメラ導入を機に、AFだけで撮影しているが、ピントはスムーズでストレスがない。あとは、構図と背景と露出補正に神経を集中することができる。
 さて、現地に到着すると、すでに4人のカメラマンがこの蝶を待ちかまえていたが、まだミカドアゲハは、みかんの花を訪れていないという。しかし、その後、蝶は数回訪れたがすぐに飛び立ってしまった。2時間ほど待ったがチャンスはなく、モチベーションも切れかかった頃、ミカドアゲハが訪れ、何度も何度も吸蜜してくれたおかげで、いろんな場面が撮影できた。毎年、無事発生しているようで、来年も撮影できたらいいなと思う。


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by kazenohane | 2016-05-13 22:42 | アゲハチョウ

初  夏

 初夏5月は、アゲハチョウの仲間が躍動する季節だ。今年も5月の連休の頃、ウスバシロチョウの生息する愛知県の奥三河の里山に出掛けた。農家の点在する集落の空き地では、ハルジオンの花が一面に咲いていた。こんな場所に、ウスバシロチョウが飛んでいるだろうと思い、しばらく空き地を探してみたら、この花にじっと止まっている姿を見つけた。昨年と比較すると、ずいぶん数が少なく感じたが、これは年によって発生時期も発生数も違うのだろう。ここでは、あまりにも蝶の数が少なく、次のポイントに移動することにした。
 次のポイントでは、昨年と同じようにウスバシロチョウが群れていた。初めから、この場所にすれば良かったと思うが、ひょっとして何か新しい発見があるかも知れないという期待感もあった。さて、このたくさんのウスバシロチョウをどう撮影したらよいのか、迷うところだ。翅を閉じた姿よりも開いた姿の方が、この蝶の魅力をより表現できるような気がして、そんな蝶を探してみたが意外と見つからない。できることなら、順光ではなく逆光で撮ると翅が透けて美しい。さらに、この状態で飛んでくれたら、飛翔も撮影できるかなと思い待ち構えるが、それがなかなか難しい。それではということで作戦を変え、止まっている蝶に向かって飛んでくる蝶を狙うことにしたが、なかなか思うような位置に入らなかったり、翅の破損の激しい蝶だったり、自分がイメージしたような写真にはならなかったが、また来年の課題ということにしたい。


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▲ウスバシロチョウ

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by kazenohane | 2016-05-09 13:46 | アゲハチョウ

追   飛

 私がブログを始めたとき最初にアップした写真もシロオビアゲハの追飛シーンだった。あれから5年足らずの月日が流れ、どれだけ進歩したのか、今回の一連のシロオビアゲハの飛翔写真で真価が問われることになる。今回の八重山遠征では、望遠レンズで蝶の飛翔シーンを撮るという目標を立て、オオゴマダラ、スジグロカバマダラ、ベニモンアゲハそしてシロオビアゲハの四つの蝶で試みた。これだけ、望遠飛翔に時間をたっぷりとかけて撮影するするのも初めてのことだ。今回は、望遠撮影に集中するためにマクロレンズも広角レンズも持って行かなかった。そんな事情もあり、一部の蝶を除いてシジミチョウやセセリチョウの仲間は、見かけてもほとんど撮影しなかった。
 今回、撮影した場所は石垣島と竹富島の海岸沿いの日当たりよい草地だったが、こんな場所に、これらの蝶が多く生息しているようだ。特に、どちらの島でも数が多いシロオビアゲハは至るところで飛んでいた。先回登場した毒蝶のベニモンアゲハに擬態しているといわれているシロオビアゲハのベニモン型も5年前と比較すると、かなり多くなっているような気がした。後翅に赤班模様が現われる個体をベニモン型と呼び、赤班模様のない個体をシロオビ型としている。蝶の図鑑の解説によると、ベニモン型のほうが交雑実験では、優性という結果があり、ベニモン型が多くなっている現象と関係があるのだろうか。赤班模様のない本来の白帯模様だけのシンプルなシロオビアゲハに、より魅力を感じるのは自分だけだろうか。(石垣島・竹富島)


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by kazenohane | 2016-04-28 11:46 | アゲハチョウ

八重山の舞姫

 黒地に紅色のベニモンアゲハを図鑑で眺めながら憧れていた20年前は、なかなか石垣島や竹富島には行けないだろうなと考えていた。観光旅行で訪れた波照間島でセンダングサの白い花に群れていた姿を目撃して、この蝶がベニモンアゲハと初めて知った。イメージしていたよりも小さく、ゆるゆると飛ぶ姿は可憐という印象だった。この赤色は天敵に対する警戒色と言われているが、この蝶の一番のチャームポイントのような気がする。さながら、毒を持った小悪魔的で小柄な美女といったイメージだろう。
 さて、戯言はこれくらいにしておき、この蝶の飛翔する姿を撮影したいと思い、石垣島と竹富島で失敗を恐れずに何度も試みた。幸いに、この蝶は、どの島でも数が多くモデルには事欠かない。イメージしながら、数多くシャッターを切れば一枚くらいは傑作が生まれるかも知れないが、現実には、そう簡単な話ではないようだ。(石垣島・竹富島)


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by kazenohane | 2016-04-25 10:09 | アゲハチョウ

ご神木の蝶

 2年ぶりにアセビの花を訪れるギフチョウの撮影に出掛けた。この山を巡る周遊路で出会った蝶カメラマンの一言が妙に印象に残った。「ギフチョウの訪れるアセビの木は、ご神木と呼ばれています」とのこと、確かに、この山のギフチョウを撮影するには、山の頂き近くのアセビの木の下で蝶の訪れるのを待つことが、よい写真を撮る一番の近道かも知れない。そのことが知られるようになったのか、今日も平日にも関わらず何人かの蝶カメラマンがこの木の下で待機していた。この山の生物調査をしている女性の話では、休日には120人くらいのカメラマンが訪れるという。多少、大袈裟な数だと思うが、ご神木を詣でて、ギフチョウを有難く撮影させていただくことには感謝している。
 さて、先回よりも、進化した写真を撮影しようと、いろいろ工夫するがなかなか思うような写真が撮れない。カメラを変えたり、レンズも変えたりしても、腕が急に上がるわけでもなく、変わり映えしない写真ばかりだ。こうなると、ご神木に向かって合掌したくなるのも人情だろう。だからこそ、蝶の撮影は難しく奥が深い趣味なんだろう。


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by kazenohane | 2016-03-23 22:20 | アゲハチョウ

シロオビアゲハ(3)  293

八重山で最もよく見かける蝶は、スジグロカバマダラ、リュウキュウアサギマダラ、そしてこのシロオビアゲハではないだろうか。最初の八重山行きで撮影を済ませてしまうと、あまり熱心に追いかけないようだ。こ踊りしたくなるような歓喜の出会いも、いつしか忘れ見向きもしなくなる身勝手さに今回は、あらためて気づかされた。仮定の話だが、これらの蝶が本州で見つかれば、大変な騒ぎになるに違いない。
いつもマクロレンズで撮影していると、そんな視点で撮影できるシーンばかりを探してしまう。今回は、そんな意味でも魚眼の視点で見たら、どんな世界が広がるのか、少しわくわくした気持ちで撮影に取り組めた。
白いセンダングサの花が金網のフェンス越しに咲き、それにシロオビアゲハが吸蜜に訪れていた。水たまりのあるアスファルトの道路には車が止まっている。八重山なら、どこにでもある日常的な風景だが、なぜか新鮮に思えるのは、なぜだろうか。


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by kazenohane | 2014-10-20 09:42 | アゲハチョウ
白い花を放射状に咲かせるシシウドの花に、青く煌めくミヤマカラスアゲハが訪れている。青く澄みきった空には、入道雲が湧きあがっている。どこまでも広がる大草原の背後には、雄大な富士山がそびえている。爽やかな風が一瞬吹き抜け、高原には初秋の気配が漂っている。そんな文章で展開したかったが、実際には、シシウドの花にミヤマカラスアゲハが訪れることもなく、富士山も雲に覆われ、すべて架空の作り話に過ぎない。
車の往来の激しい国道の隅の方に翅を開き、動けなくなっているミヤマカラスアゲハを発見。死んでいるのかなと思い、手でつかむと、弱っているものの翅を動かしている。翅は幸いにも、どこも破損していなかったので、車からの避難を兼ねて、脇に咲くシシウドの花の上に置いてみた。やらせには違いないが、ファインダーで覗いてみると、これがゾクッとするくらい美しい。生態的な興味は、あまりないので、自分の目指す方向の写真としては、許容範囲かなと思う。

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by kazenohane | 2014-08-19 21:33 | アゲハチョウ

アゲハ(3)  247

私の自宅付近の天白川河川敷では、端境期なのか、あれだけ賑わっていた春の蝶たちが姿を消し、アゲハが一面に咲き誇っている花をたびたび訪れている。ときどき、アオスジアゲハも、せわしく対岸の方へ飛び去っていく。腰をおろして、地面のカタバミの花を眺めていると、ヤマトシジミが花から花へと移動している。蝶の目線に近づくことで、いろんな見えなかったマクロの世界が視界に広がってくる。
あっという間に春は過ぎ去り、季節は、夏草の茂る初夏だ。一時間も蝶を追いかけていると、汗が吹き出してくる。河川敷の堤防沿いの緑道に、いつの間にか家内が孫娘の手を引いて、散歩に来ていた。私も撮影を終え、孫娘のもう片方の手を繋ぎ、家路についた。初夏の風が心地よく吹いてきた。

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by kazenohane | 2014-05-25 08:51 | アゲハチョウ

ミカドアゲハ(2)  246

昨年も同地にミカドアゲハの撮影に来たが、かすりもしない完敗だった。そんなイメージがあるので、何となく苦手意識もあり、腰が引けた状態だった。そんなとき、蝶友のSさんからお誘いをいただき、がんばってみようかなと思い直し、出掛けた。
生息地のミカンの木に、翅は少し痛んでいたが、ミカドアゲハが何回も飛来してくれた。噂には聞いていたが、スピードがある上に花から花へと小刻みに移動するため、得意のMF戦法が全く通用しない。200枚近く撮影したが、ほとんどのカットがピンボケで、かろうじて2~3枚程度の写真に、ピントがきているのかなという散々の結果だった。SさんからAF戦法を勧められ、午後から再戦となった。とにかくセンターの枠に蝶が来たら、オートフォーカスで連写するという方法で初めて蝶を撮影した。頑固にマニュアルフォーカスにこだわっていたので、この撮影方法は新鮮だった。しかし、自分が撮ったのではなく、カメラが撮ったような気がしてならないのは、なぜだろうか。

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by kazenohane | 2014-05-22 18:38 | アゲハチョウ

写真とエッセイで構成されたアルバムです


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