カテゴリ:アゲハチョウ( 40 )

シロオビアゲハ(3)  293

八重山で最もよく見かける蝶は、スジグロカバマダラ、リュウキュウアサギマダラ、そしてこのシロオビアゲハではないだろうか。最初の八重山行きで撮影を済ませてしまうと、あまり熱心に追いかけないようだ。こ踊りしたくなるような歓喜の出会いも、いつしか忘れ見向きもしなくなる身勝手さに今回は、あらためて気づかされた。仮定の話だが、これらの蝶が本州で見つかれば、大変な騒ぎになるに違いない。
いつもマクロレンズで撮影していると、そんな視点で撮影できるシーンばかりを探してしまう。今回は、そんな意味でも魚眼の視点で見たら、どんな世界が広がるのか、少しわくわくした気持ちで撮影に取り組めた。
白いセンダングサの花が金網のフェンス越しに咲き、それにシロオビアゲハが吸蜜に訪れていた。水たまりのあるアスファルトの道路には車が止まっている。八重山なら、どこにでもある日常的な風景だが、なぜか新鮮に思えるのは、なぜだろうか。


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by kazenohane | 2014-10-20 09:42 | アゲハチョウ
白い花を放射状に咲かせるシシウドの花に、青く煌めくミヤマカラスアゲハが訪れている。青く澄みきった空には、入道雲が湧きあがっている。どこまでも広がる大草原の背後には、雄大な富士山がそびえている。爽やかな風が一瞬吹き抜け、高原には初秋の気配が漂っている。そんな文章で展開したかったが、実際には、シシウドの花にミヤマカラスアゲハが訪れることもなく、富士山も雲に覆われ、すべて架空の作り話に過ぎない。
車の往来の激しい国道の隅の方に翅を開き、動けなくなっているミヤマカラスアゲハを発見。死んでいるのかなと思い、手でつかむと、弱っているものの翅を動かしている。翅は幸いにも、どこも破損していなかったので、車からの避難を兼ねて、脇に咲くシシウドの花の上に置いてみた。やらせには違いないが、ファインダーで覗いてみると、これがゾクッとするくらい美しい。生態的な興味は、あまりないので、自分の目指す方向の写真としては、許容範囲かなと思う。

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by kazenohane | 2014-08-19 21:33 | アゲハチョウ

アゲハ(3)  247

私の自宅付近の天白川河川敷では、端境期なのか、あれだけ賑わっていた春の蝶たちが姿を消し、アゲハが一面に咲き誇っている花をたびたび訪れている。ときどき、アオスジアゲハも、せわしく対岸の方へ飛び去っていく。腰をおろして、地面のカタバミの花を眺めていると、ヤマトシジミが花から花へと移動している。蝶の目線に近づくことで、いろんな見えなかったマクロの世界が視界に広がってくる。
あっという間に春は過ぎ去り、季節は、夏草の茂る初夏だ。一時間も蝶を追いかけていると、汗が吹き出してくる。河川敷の堤防沿いの緑道に、いつの間にか家内が孫娘の手を引いて、散歩に来ていた。私も撮影を終え、孫娘のもう片方の手を繋ぎ、家路についた。初夏の風が心地よく吹いてきた。

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by kazenohane | 2014-05-25 08:51 | アゲハチョウ

ミカドアゲハ(2)  246

昨年も同地にミカドアゲハの撮影に来たが、かすりもしない完敗だった。そんなイメージがあるので、何となく苦手意識もあり、腰が引けた状態だった。そんなとき、蝶友のSさんからお誘いをいただき、がんばってみようかなと思い直し、出掛けた。
生息地のミカンの木に、翅は少し痛んでいたが、ミカドアゲハが何回も飛来してくれた。噂には聞いていたが、スピードがある上に花から花へと小刻みに移動するため、得意のMF戦法が全く通用しない。200枚近く撮影したが、ほとんどのカットがピンボケで、かろうじて2~3枚程度の写真に、ピントがきているのかなという散々の結果だった。SさんからAF戦法を勧められ、午後から再戦となった。とにかくセンターの枠に蝶が来たら、オートフォーカスで連写するという方法で初めて蝶を撮影した。頑固にマニュアルフォーカスにこだわっていたので、この撮影方法は新鮮だった。しかし、自分が撮ったのではなく、カメラが撮ったような気がしてならないのは、なぜだろうか。

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by kazenohane | 2014-05-22 18:38 | アゲハチョウ

ジャコウアゲハ(4)  242

実は、与那国島に行ってみたいと思った、もうひとつのきっかけは、大好きだったドクターコトー診療所のドラマの舞台がここだったこともある。ドラマを見ていて、この島のゆるい時間の流れが、何とも魅力的に思えたからだ。実際に訪れても、やはり同じような感覚を味わった。観光客も少なく、道路を車で走っても、対向車に出合うこともない。騒音の中で暮らす都会とは違い、とにかく物音がしない静寂な世界が広がっていた。
林道をゆっくり歩くと、黒いアゲハが何度も横切る。時々、センダン草の白い花に吸蜜に訪れているところを確認すると、ジャコウアゲハだった。本州でもよく見かけるが、八重山諸島の個体は、どこか雰囲気が違うようだ。赤色が鮮やかで、毒々しい感じを受ける。そんな感じを表現したくて、正面から思いっきりアップで狙ってみた。しかし、よく見ると愛らしい顔をしているなと妙な親近感を覚えた。(2014年4月10日・与那国島)


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by kazenohane | 2014-05-14 10:51 | アゲハチョウ

ウスバシロチョウ  235

一年のうちでいちばん気持ちのよい季節が今年もやってきた。新緑の山に囲まれた里山には、初夏の蝶ウスバシロチョウがオドリコソウやタンポポの花で吸蜜を繰り返しながら、ヒラヒラと舞っている。農家の人が、不思議そうな顔をして「何を撮っちょりんさる」と聞いてくる。「すみません、蝶ちょを撮らせてください」とていねいに、お断りしておくと、撮影はスムーズに運ぶようだ。勝手によそ様の空き地に入るわけだから、不審者として警察に通報されないとも限らない。
そこそこ数がいて、花にもよく訪れるウスバシロチョウは、どちらかと言うと撮影しやすい部類の蝶ではないだろうか。ただ、何となく撮影すると、よく見慣れた平凡な写真になってしまう。どうしたら、自分のイメージする写真に近づくのか、これは限りなく難しい。(2014年4月27日・山県市)

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by kazenohane | 2014-04-27 22:45 | アゲハチョウ

ホソオチョウ  232

蝶の写真集やブログで、このホソオチョウを眺めていたが、大きさは、ジャコウアゲハくらいかなと思っていた。ところが、実際は、モンシロチョウかと思うくらい小さく、まったく思っていたイメージと違っていた。最初に♀の翅の模様を見た印象は、日本にいるどの蝶にも似ていないが、なかなか綺麗だ。さらに、♂を見て、不思議な感じがした。飛び方もフワフワとゆるやかで、柔らかい布切れが風にとばされているようだ。
この蝶を、ただ証拠として撮影するだけではなく、いかに美しく表現するのか、興味は、ただそれだけだ。(2014年4月19日・揖斐川)

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by kazenohane | 2014-04-21 23:00 | アゲハチョウ

ギフチョウ(4)  223

私の故郷「岐阜県」にゆかりのあるギフチョウは、近くて遠い蝶だった。いろんなところで見かける割には、まともに撮影できた試しがない。たまたま休日の続いた期間に、蝶友から誘いを受け、結果的に一日おきに撮影に出かけることになった。三日間で、これだけ身近にギフチョウを感じたことは初めてだ。
アセビの白い花にギフチョウが訪れるシーンがきっちり撮影できたら上々の首尾と思っていただけに、この蝶をいろんな視点で撮影できたことは、大きな成果だ。これも蝶友のみなさんの好意がなければ、できなかったことだろう。ブログで、これだけの蝶のネットワークが広がるとは、想像もしていなかった。(2014年3月28日・浜松市)

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by kazenohane | 2014-03-30 20:52 | アゲハチョウ

ギフチョウ(3)  221

尾根の頂上付近のアセビの木は、さながら蝶たちのレストランだ。白い花を咲かせる早春の頃、ギフチョウをはじめコツバメ、ミヤマセセリなどの蝶たちが盛んに吸蜜に訪れる。気温の上がり始める午前10時頃から、尾根筋の道を周回していたギフチョウがアセビの花で少し早いランチを楽しんでいるようだ。この山には、カタクリやスミレの花は、あるが数が少なく、蜜源としては物足りないだろう。アセビも至るところにあるのではなく、特に蝶道の途中にある、この木は蝶たちにとっては、大切な花に違いない。
ちなみに、この山の植生は、私の子供の頃に遊んだ故郷の山と大変よく似ている。ミツバツツジ、ソヨゴ、リョウブ、アセビなど日当たりのよい痩せ地に多い植物が多い。植物が成長して環境が変わると、ギフチョウもいなくなる可能性もあるだろう。(2014年3月25日・浜松市)

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by kazenohane | 2014-03-26 14:13 | アゲハチョウ

ギフチョウ(2)  220

ひとりでストイックに蝶の写真を追求するのも、それはそれで楽しいかもしれないが、最近は、写真仲間と一緒に出かけることが多くなってきた。ギフチョウの有名な発生地K山でも、顔見知りの仲間と久しぶりに再会でき、いろんな会話が弾んだ。
いつも最初に蝶を見つけてくれる相棒から、ギフチョウ発見の携帯電話が入り、急いで駆けつけた。どうやら羽化したての蝶で、しばらくは飛び立つ気配もなく、思う存分に撮影することができた。他のメンバーも集結して、さながらのモデル撮影会が始まった。ギフチョウの監視員もこの場に加わり、とても楽しいひとときだった。少し高年齢のオフ会という雰囲気だった。
ただ、写真は、ほぼ同じアングルのため、同じような写真が登場するに違いないが、それもブログの楽しみだろうと思う。(2014年3月23日・浜松市)

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※みなさん、大変お世話になりました。
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by kazenohane | 2014-03-24 18:35 | アゲハチョウ

写真とエッセイで構成されたアルバムです


by kazenohane
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