カテゴリ:セセリチョウ( 23 )

銀色のストライプ

 今回一番の収穫は、何と言ってもこのギンイチモンジセセリが数多く生息していることを発見したことだろう。同行のメンバーのひとりが「ギンイチモンジセセリがいる!」と教えてくれた。それも、1頭や2頭ではなく、かなりの数が飛んでいた。昨年、この場所で6月末に翅の痛んだ個体を1頭だけ撮影していたが、まさかこんなに生息しているとは予想外だった。一週間早く訪れたために、この蝶が見られたようだ。ただ、ピークは6月上旬で、もう一週間早く訪れると新鮮な個体が見られそうだ。
 この蝶は、三河の平地では4月下旬あたりから発生する蝶で、かなり敏捷に飛び回るため、撮影には結構苦労させられる。来年からは、のんびりこの蝶だけを目的に、この高原を訪れるのも悪くないと思う。できれば、いろんな花を訪れる姿を撮影できたらと早くも妄想が頭の中を駆け巡る。

a0277496_17242656.jpg

▲高原の至るところで咲いていたヤマオダマキの花

a0277496_17254038.jpg


a0277496_17252241.jpg


a0277496_17250495.jpg

▲ギンイチモンジセセリ

a0277496_17255628.jpg

▲アヤメの花を訪れるヒメキマダラセセリ


[PR]
by kazenohane | 2016-06-23 18:30 | セセリチョウ
この林道は、民家に近いせいか自生植物だけではなく、パパイヤやハイビスカス、ゲットウなどの栽培植物も野生化して植生の一部として生えているようだ。そんな影響もあるのか、蝶の種類も多く、ざっくり数えただけでも20種を下らない。いわば、蝶の楽園とは、このような場所をいうのだろう。
ガイドさんが「タイワンアオバセセリがいるよ」と教えてくれなければ、たぶん気付かなかった思う。いつでも普通に見られる蝶ではなく、竹富島で見て以来、今回で二度目の出会いで、しかも新鮮な個体だ。ただ、アオバセセリとは、姿は似ているが色彩は、どちらかというとキバネセセリの方に近い感じがする。そういえば、アオバセセリも八重山には生息しているはずだが、まだ見たことがない。


a0277496_10371273.jpg

a0277496_10393464.jpg

▲パパイヤの生える林道

[PR]
by kazenohane | 2014-10-30 11:19 | セセリチョウ

キバネセセリ(2)  274

毛むくじゃらのセセリの魅力は、どこにあるのだろうか。ひらひらと舞う蝶のイメージからすると、姿や飛び方も少し異質な感じを受ける。数年前の話になるが、キバネセセリを手で捕まえ、軽く握ると、指の間から黒い目玉をくりくりさせて、這い出してくる様子が何も可愛いなと思ったことがある。ぷっくりした胴体と三角形の翅、大きな黒い目のこの蝶がむしょうに愛おしく感じるようになったのは、この時以来だ。
白いイケマの花が好きなのか、いろんな場所でこの花に吸蜜するキバネセセリを多く見かけた。イケマという植物名が気になったので調べてみたら、アイヌ語の「神の足」に由来するという。また、アサギマダラの食草としても知られている。ということは、この植物も有毒植物のようだ。放射状に伸びた花茎に白い小さな花を無数に咲かせるイケマの花は、蝶のコラボレーションの相手には最適だろう。

a0277496_93274.jpg
a0277496_94363.jpg

[PR]
by kazenohane | 2014-08-12 10:13 | セセリチョウ

チャマダラセセリ  238

昨年から数えて4回目の挑戦で、やっと撮影に成功した。といっても、現地にいた人が見つけ、声をかけてくれたおかげで撮影できたようなものだ。小さくて黒っぽい翅色は、周りの環境にとけこみ、なかなか見つけることは難しい。チャマダラセセリの飛ぶのに合わせ、撮影集団が移動する。最初、目視では、どこにいるのか分からず、カメラを向け、ファインダー越しに、この蝶が浮き上がってきた。黒地に白い点模様が美しく、この蝶の魅力が少し分かった気がした。
撮影できただけでも幸運だったが、本音を言えば、もっともっといろんなシーンを自分の思っているイメージの世界で作品化できたら素晴らしいと思うが、これは、見果てぬ夢だろうか。(木曽町・2014年5月3日)

a0277496_1221358.jpg

[PR]
by kazenohane | 2014-05-05 12:25 | セセリチョウ
今年も故郷の河川敷の草地に生息するギンイチモンジセセリの撮影に訪れた。広範囲に広がっていた草地は、見事に整地され、こんな風にして蝶たちは絶滅していくのだろうか。それでも、少し下流の方に草地が残り、ここに1頭でも2頭でもいいから、生き残っていないか、探してみた。
見覚えのある黒っぽい小さな蝶が枯れ草の間から、飛び出してきた。何とか生き残っていたようだ。さらに、探すと、次から次へと飛び出し、10頭以上の個体が見られた。なかなか敏感で、いちど飛ぶと、しばらく追いかけることになる。撮影しやすい場所に止まるまで、蝶と人の追っかけっこを繰り返して、何とか撮影することができた、こんな、さりげない時間がとても楽しく、この趣味の醍醐味だろう。(2014年4月19日・東濃)

a0277496_1813525.jpg
a0277496_18153613.jpg
a0277496_18164824.jpg
a0277496_1819894.jpg

[PR]
by kazenohane | 2014-04-20 18:44 | セセリチョウ
ギンイチモンジセセリは、過去に標高1,000メートルを越える高原の草原で見たことがある。まさか、子どもの頃にかくれんぼして遊んだ河川敷の草むらに生息しているとは思わなかった。こんな場所が、整備されグランドなどに変わってしまうことも多いようだ。
草むらの中で、この蝶を探し出すのは結構難しい。花に吸蜜している姿を撮影していたら、すぐ脇の枯れ葉で交尾している♂♀を見つけた。しばらく、そのシーンを眺めていたら、いきなり2~3頭がちょっかいをかけてきた。たまたま、カメラを構えていたところに、そんなシーンが展開されたので、うまく撮影できたと思う。他の蝶でも同じようなシーンを見たことがあり、決定的瞬間を多少は期待していた。(2013年4月29日・東濃)

a0277496_2145399.jpg

[PR]
by kazenohane | 2014-01-23 22:23 | セセリチョウ

ダイミョウセセリ  207

初夏の頃、豊田市の広大な自然公園に出かける機会が多くなった。自宅から公共交通機関を使って1時間くらいで行ける便利さが気に入っている。園内の落葉樹の新芽が一斉に開き、緑の美しい階調が目を楽しませてくれる。まさに「山笑う」という表現がぴったりだ。
この頃になると、ずいぶんいろんな蝶たちが登場するようになり、ダイミョウセセリもところどころで見かけた。普段は、あまりカメラを向けることの少ない黒地に白のシンプルな模様のこの蝶の美しさを、年を越して再認識できたようだ。そんな視点で蝶の宝箱を探してみると、まだまだありそうだ。(2013年4月29日・豊田市)

a0277496_10105576.jpg
a0277496_10113581.jpg

[PR]
by kazenohane | 2014-01-13 11:04 | セセリチョウ

クロボシセセリ(2)  172

 石垣島と一口に言っても、島のまわりをくるりと回ると何と139kmもあり、車で3時間ほどの距離があるという。周遊観光するつもりもないので、どうでもいいことだが、この島は、想像していたよりも、はるかに広く、山も深く、とても魅力的だった。蝶の撮影も3日くらいかけて、いろんな場所を巡ると、実に多彩な蝶たちに出会うことができるだろう。特に北部の海岸沿いの草原は、何度訪れても、飽きない蝶の楽園のような場所だ。
 石垣島では、もともと生息していなかった蝶が、居ついて増えているケースもあるという。このクロボシセセリも、食草のヤシ類を介して、この島に定着しているようだ。たいてい、白か黄の班紋が多い中で、この蝶の裏翅の黒斑は、他のセセリにはない一番の個性だろう。地味で華やかさはないが、よく見ると、なかなか味わいのある蝶だ。(2013年5月27日・石垣島)

a0277496_837184.jpg

[PR]
by kazenohane | 2013-09-19 09:43 | セセリチョウ
 西表島の仲間川に沿って続く、仲間川林道を歩くのは、今回で2回目だ。うっそうと茂る亜熱帯樹林の中に造られた林道は、車が通行できる程度には整備されている。ただし、一般車は林道に入れないため、歩くしか林道に入る方法がない。歩いていると、突然、リュウキュウイノシシのこどもが飛び出したり、草やぶの中で、ごそごそと天然記念物のセマルハコガメが顔を覗かせたり、サキシマキノボリトカゲが悠然と樹の幹に止まっていたり、亜熱帯の動物たちが訪れる人の目を楽しませてくれる。ここは、蝶のポイントとしても有名で15~20種類は、そんなに探さなくても見られるだろう。
 すこし高い梢に、黒マントをまとった男装の麗人のようなコウトウシロシタセセリを見つけた。もう少し、低い位置に降りてくれたなら、大きく撮影できると思うが、そこは、蝶にも事情があるようだ。飛び去った後、また同じ場所に戻ってきたのは、おそらく占有行動と思われる。暑い炎天下に、この魅力的なセセリを見られただけでも、西表島に渡ってよかったと思う。(2013年5月30日・西表島)

a0277496_1345389.jpg

[PR]
by kazenohane | 2013-09-17 15:09 | セセリチョウ
 沖縄には、なかなか個性的なセセリが生息している。黒地に広い白斑が発達したオオシロモンセセリは、いかにも亜熱帯の雰囲気を漂わせている。たびたび八重山諸島を訪れているが、それほど頻繁に見られる蝶ではなく、この蝶の生息しているポイントがあるようだ。
 いつも、お願いしているガイドさんに、この蝶を見たいとお願いしたところ、一面に広がるサトウキビ畑の脇に生えるゲットウを目印に、この蝶を探していただいた。この蝶は、至るところに生息しているわけではなく、かなり探し回り、やっと見つけたのが、この1頭だ。クロセセリもゲットウなどを食草にしている蝶で、同じような場所で見られるという。ササやススキなどを食べるセセリの中では、グルメな蝶だろう。(2013年5月28日・石垣島)

a0277496_9172492.jpg

a0277496_918280.jpg

a0277496_9233078.jpg

▲オオシロモンセセリの食草のゲットウ
[PR]
by kazenohane | 2013-09-15 10:12 | セセリチョウ

写真とエッセイで構成されたアルバムです


by kazenohane
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31