<   2013年 01月 ( 11 )   > この月の画像一覧

クロボシセセリ  080

 図鑑などの解説を読んでみると、クロボシセセリは台湾から輸入したヤシに付いて侵入したという。そんなに昔から沖縄にいたのではなく、1973年に石垣島で最初に発見されたようだ。たった40年で、南西諸島から九州南部まで分布を広げる勢いを見ていると、本州に上陸するのは近いだろう。
 この蝶を撮影した場所は、亜熱帯の樹木が生い茂る林道ではなく、ヤシやビロウなどが植えられている農園だった。食草の多い、こんな場所を棲家にして繁殖しているようだ。五つの黒点がこの蝶の一番のチャーミングポイントになっていて、いちど見たら忘れられない。そういえば、自分の顔の黒点は、似顔絵を描くとき必ず入れている。どうでもよいことだが。


a0277496_953069.jpg

[PR]
by kazenohane | 2013-01-31 10:35 | セセリチョウ
 最初にこの蝶を見たとき、八重山にもキマダラセセリがいる!と思った。そのあたりを見透かすように、ガイドさんが「八重山にいるのは、ネッタイアカセセリです、本州のキマダラセセリによく似ていますよ」と説明を受け納得した。後で調べてみたが、このネッタイアカセセリは、八重山諸島だけに生息するセセリのようだ。ここでは、ほかによく似たセセリがいないので、まずこの蝶と思って間違いない。
 どの季節に八重山を訪れても必ず見かけるところから、比較的ポピュラーな蝶だろう。ただ、なかなか見ることが難しいと言われている沖縄県指定の天然記念物のアサヒナキマダラセセリは、於茂登岳だけにいると聞く。しかも、発生する季節も限られているようだ。一度見てみたい気はするが、どうしてもという蝶ではない。
 この蝶の「ネッタイ・・・・・」は、亜熱帯の八重山をいつも思い出させる素敵な名前だなと思う。

a0277496_10121030.jpg


a0277496_10131336.jpg


a0277496_1014945.jpg

[PR]
by kazenohane | 2013-01-28 11:15 | セセリチョウ
 八重山諸島には、本州では見られない個性的なセセリが生息している。前々から、特に興味のあったオオシロモンセセリとコウトウシロシタセセリの2種だ。色彩豊かな蝶というわけではないが、黒地に広い白班がエキゾチックな印象を与える。
 昨年の9月にバンナ公園近くの道路脇の草地で、見慣れないセセリが紫色の花の蜜を吸っていた。最初、この蝶の種類が何なのか分からなかったが、ひょっとしてあのオオシロモンセセリではないか。翅は、少し痛んでいたものの、初めて出会う蝶は、うれしい。逃げられないように慎重に近づき何枚もシャッターを押した。
 撮影した場所の環境は、決して木性シダの生い茂るジャングルではなく、亜熱帯植物の花木の植えられた農園だ。八重山諸島のどこでも多く見かけるゲットウも自生植物のように至るところに生えていた。後で分かったことだが、この蝶の食草がこのゲットウという。
 ゲットウは月桃と漢字で書き、この葉でゴマをまぶした餅を包み、お祝いのときに振舞うという風習が八重山地方にはあるという。試しに石垣島の饅頭屋さんに、これを特別に作ってもらい食べてみた。味は微妙?

a0277496_9405931.jpg


a0277496_1059359.jpg

▲ゲットウの花
[PR]
by kazenohane | 2013-01-25 10:39 | セセリチョウ
 石垣島の真栄里ダム近くの林道では、いろんなウラナミシジミの仲間が生息している。種類を見分けるには、よく特徴を観察しないと難しい。
 特に裏翅の雰囲気の似ているルリウラナミシジミは、アマミウラナミシジミとちょっと見ただけでは、区別がつかない。翅を開けば、青色の色調で分かると思うが、裏翅だけの比較となると、ホテルに戻ってから図鑑とにらめっこして、名前を知ることになる。
 この蝶の撮影では、小さいことはさることながら、敏感でなかなか近づくことが難しく、何度もカメラを構える前に飛び去ることが多く、苦労させられた。ただ、どんな蝶にも言えることだが、吸蜜しているときは、じっとしていることが多いようだ。

a0277496_1732876.jpg


a0277496_17343778.jpg

[PR]
by kazenohane | 2013-01-22 20:26 | シジミチョウ
 2011年5月に訪れた石垣島の草原では、地面から湧き出るように大発生していた。食草のソテツさえあれば、繁殖力の強いクロマダラソテツシジミは、どんどん分布を広げるに違いない。各地でソテツの害虫として問題になっているという。あの硬い葉をどうして食べることが出来るのか、不思議に思っていたが、軟らかい若葉を食べているようだ。全部食べつくしたら、この蝶はどうなってしまうのだろうか。
 2012年9月に石垣島北部の草原を訪れたときは、たまに姿を見せる程度だった。数が少ない蝶には、なぜかカメラを向けたくなる。よく見ると、この蝶のデザインは、なかなか端正で美しい。尾状突起と赤い斑点模様が、この蝶のアイデンティティを主張しているようだ。

a0277496_15191344.jpg

[PR]
by kazenohane | 2013-01-19 16:33 | シジミチョウ
 5月下旬の竹富島は、もう真夏のような暑さだ。リュックに2本のペットボトルの水をさし込み、蝶を求めて歩くが30分も経たないうちに喉が渇き、ゴクゴクと飲む。とても吸水しなければ、歩くことさえままならない。
 観光ガイドでも「蝶の道」と紹介されているアイヤル浜に抜ける狭い道筋には、おびただしい数の蝶が乱舞している。ただ、この道も観光施設の建設で工事用のトラックがひんぱんに行き来しているので、昔ほど魅力はないかもしれない。それでも、スジグロカバマダラやシロオビアゲハ、リュウキュウアサギマダラは、普通に見られるだろう。
 海岸に近い草原に咲くタチアワユキセンダングサの花に、ヤマトシジミに雰囲気の似た蝶を見つけた。しかし、ヤマトシジミのように黒の斑点がくっきりしていないので、何か別の蝶かもしれない。ホテルに帰り、図鑑とにらめっこしてみるが、なかなか同定までには至らない。ほんやりした翅の印象から、ヒメシルビアシジミらしいことは分かった。亜熱帯にも、目立つことの嫌いな地味な蝶は、いるようだ。

a0277496_1926218.jpg

[PR]
by kazenohane | 2013-01-16 20:13 | シジミチョウ

イワカワシジミ  074

 渋い緑色の翅に憧れ、イワカワシジミを前々からぜひ見てみたいと思っていた。草木の葉の色とは、明らかに違う独特な緑の色味は、図鑑で見ただけでは分からないだろう。
 ガイドさんに聞いても、見るのはなかなか難しいようだ。何度も通ううちに出会えるという話は、妙に説得力があり、それを信じて八重山を訪れることになりそうだ。
3月の石垣島北部の林道を蝶を求めて探索していると、ガイドさんが「イワカワシジミがいる」と少し遠い木の葉上の蝶を教えてくれた。あの美しい緑色は、退色して期待していた姿とは違っていたが、イワカワシジミとの初対面を果たした。
 この蝶の美しい緑色を絵の具でどこまで表現できるのか、これも今後の楽しみだ。ただ、自分の目で、きっちりとこの蝶の翅の色を確認してからの話ではあるが。

a0277496_21542734.jpg

[PR]
by kazenohane | 2013-01-13 22:30 | シジミチョウ

ツマベニチョウ  073

 与那国島の海底遺跡?を見るグラスボートの船上から青空を眺めたとき、ツマベニチョウが悠々と飛んでいた。力強い飛び方は、ほかのシロチョウとは明らかに違うようだ。
 あのときの目撃から6年、石垣島の公園のハイビスカスを訪れているシーン、竹富島の「御嶽」という神域の樹上を旋回するシーンなど、いろんな場面で出会っているが撮影には至っていなかった。
 2012年9月に石垣島の名蔵ダム近くの林道で初めて撮影に成功した。ガイドの入野さんの指す方向の蝶がなかなか見つけられなかった。翅を開いたときの派手なイメージからは、かけ離れた地味な翅裏は、完全に背景にとけ込み、保護色になっていた。こんな姿もツマベニチョウのもうひとつの一面だろう。
 ハイビスカスやランタナの花を訪れる生き生きとした姿を、いつかは撮ってみたい。

a0277496_22492518.jpg

[PR]
by kazenohane | 2013-01-10 23:43 | シロチョウ

タイワンキチョウ  072

 沖縄本島から約420km、台湾まで約230kmの位置にある八重山諸島には、タイワンと頭に付く名前の蝶が多い。その多くは、台湾からの迷蝶がそのまま居ついたといわれている。
 石垣島で見かけるキチョウは、すべてタイワンキチョウかというと、ミナミキチョウとキタキチョウという蝶もいて、その区別がなかなか分かり難い。なんとなく、後翅がまるっこいのがタイワンキチョウという程度で、はなはだ心もとない。写真を撮ってから、図鑑とにらめっこして、とりあえず決めているが。
 石垣島には、蝶のポイントになっている魅力的な林道がいくつかある。林道を歩くだけですぐに10種類くらいの蝶に出会うことができ、撮影もサキシマハブの恐れのある草むらに入らなくても、道路から可能だ。タイワンキチョウも、こんな林道で多く見かけるところから、やや暗いところを好む蝶かも知れない。
 ぜいたくは、言えないが石垣島のどこに行ってもタチアワユキセンダングサが繁殖して、その白い花が蝶の貴重な蜜源になっている。そもそも、北アメリカからの帰化植物で昔から生えていたのではないという。昔は、どんな植物の花に蜜を吸いに来ていたのだろうか。
 
a0277496_2149754.jpg


a0277496_21494889.jpg

[PR]
by kazenohane | 2013-01-07 23:06 | シロチョウ

ナミエシロチョウ  071

 八重山諸島の蝶に魅せられた、直接のきっかけは観光旅行で訪れた竹富島だ。他のメンバーが牛車に乗っているすきに、ひとりだけ抜け出して、観光ガイドで知った通称「蝶の道」をめざした。
 この道の両側には、白いセンダングサの花が咲き、初めて出会う亜熱帯の蝶たちが地面から湧き上がるように群れていた。その数もさることながら、種類の多さに驚いた。しかも、どの蝶も初めて出会う蝶ばかりで、今から考えれば、この日から「八重山病」に感染したようだ。もちろん、カメラは持っていたが、あまりの光景に見惚れるばかりで、まともな写真は撮れなかった。
 このときから6年後の2012年3月に竹富島を訪れたときは、それほどの感激はなかった。すでにこの島を訪れるのは、4度を数え、スジグロカバマダラやシロオビアゲハ、イシガケチョウなどのよく見かける蝶は少し飽いてしまったようだ。
 黄と黒の目立つナミエシロチョウをどうしても撮りたくて、追いかけるがこれがなかなか敏感な蝶で、たくさん見かけるわりには難しい。やはり、どこか本土のシロチョウの仲間と比べると南国の雰囲気を漂わせている。ただ、撮った写真は、もうひとつ物足りなさを感じる。次回訪れたときは、もっと美しい写真を撮ってみたい。

a0277496_14591238.jpg


a0277496_150552.jpg

[PR]
by kazenohane | 2013-01-04 15:56 | シロチョウ

写真とエッセイで構成されたアルバムです


by kazenohane
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31