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ミカドアゲハ  088

 八重山を訪れるようになった、ひとつのきっかけは、日本のアゲハチョウ科の蝶を紹介した写真集の1コマだ。西表島のカンピレーの滝近くで撮影されたミカドアゲハの集団吸水の写真を眺めながら、こんな光景を撮ってみたいと密かに願っていた。
 2012年9月に八重山に蝶の撮影旅行にでかけたとき、石垣島の名蔵ダムに流れ込む小さな川の砂地に、ミカドアゲハとアオスジアゲハ、ヤエヤマカラスアゲハが揃って吸水している場面に遭遇したが、90㎜マクロレンズでは、どうにもならない。300㎜レンズを準備しなかったことを、少し後悔した。
 西表島の林道でもミカドアゲハの吸水を見かけたので、遠くからでもいいと思い連続シャッターを押し、その結果がこの写真だ。吸水しているミカドアゲハの飛び立つ瞬間が、たまたま写っただけで意図して撮ったわけではない。いつかは、自分のイメージしたミカドアゲハの集団吸水を撮ってみたい。

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by kazenohane | 2013-02-28 22:58 | アゲハチョウ
 石垣島西部の林道では、マサキウラナミジャノメ、ヤエヤマウラナミジャノメ、リュウキュウヒメジャノメなどのジャノメチョウの仲間を多く見かける。この蝶は、本州のヒメジャノメと翅の模様もよく似ている。どこが違うのかというと、真ん中の白帯が太く目立っているところくらいだ。暗い場所で多く見かけるところも、共通しているようだ。
 36年前に出版された「野外ハンドブック・2 蝶」では、この蝶の名前が日本固有種の「ヤエヤマヒメジャノメ」として載せられている。もうすでに本州のヒメジャノメとは別種として扱われていた。さらに、奄美、沖縄本島のものと八重山のものは、別種の可能性もあると書かれていたが、その後、どうやら別亜種でおさまり、名前も「リュウキュウヒメジャノメ」という和名表記に統一されたようだ。島ごとに、元は同じ蝶が分化して別の種になるという話は、興味深い。日本の蝶の種類が比較的多いのは、国土が南北に長く、環境の変化もあり、同じ蝶が分化して種類が増えたとも考えられる。
 
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by kazenohane | 2013-02-25 10:52 | ジャノメチョウ
 八重山の林道を歩くと必ず目にするリュウキュウミスジ。この蝶の飛び方、その姿は、まさに本州のコミスジそのものだ。この地にコミスジが生息していたら、おそらく見分けがつかないだろう。ただ、この地では、ヤエヤマイチモンジのメスの模様が似ているくらいで、紛らしい種類がいないので安心できる。
 9月の西表島の仲間川林道では、かなりの数のリュウキュウミスジが見られ、イネ科植物の葉の上で静止する姿をたびたび目にした。他の蝶を追い立てるようなケースは、なかったが、これも一種の占有行動だろうか。たまに、白いセンダングサの花を訪れ、のんびり吸蜜している姿も見られた。
 この蝶を見ていると本州の林道にいるような気分にさせてくれる。しかし、マダラチョウの仲間を見ると、ここは亜熱帯の八重山であることを再認識させられる。

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by kazenohane | 2013-02-22 10:30 | タテハチョウ
 石垣島の最高峰、於茂登岳の麓には、亜熱帯樹林が生い茂っている。そんな樹林を縫うように林道が延びている。ここでは、いろんな森林性の蝶をみることができる。
 林道の路面にイチモンジチョウを思わせる蝶が翅を広げて止まっている。八重山には、イチモンジチョウは、いないので、この蝶は、ヤエヤマイチモンジで間違いないだろう。ただ、オスは一文字模様になっているが、メスはリュウキュウミスジと同じように三筋の白帯模様だ。これをリュウキュウミスジと思って撮影したが、後で調べて初めてヤエヤマイチモンジのメスということが分かった。もちろん、両種は注意深く観察すれば、別種と分かるだろう。

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by kazenohane | 2013-02-15 11:48 | タテハチョウ

イシガケチョウ(2)  084

 この蝶を初めて見たのは、西表島のカンピレーの滝近くの平坦な岩場だった。湿った岩場には、アオスジアゲハやミカドアゲハが吸水に訪れていたが、少しでも接近しようと試みると、たちまち飛び去ってしまう。とくにミカドアゲハの敏感さには、お手上げだ。
 さて、イシガケチョウの話に戻るが、この岩場にひらひらと舞い、岩面にベッタリと翅を広げて止まる。この蝶の名前の由来である石崖蝶は、こんな場所に多くいるからだろうか。確かに、岩面のこの蝶は、天敵の目を欺く効果がありそうだ。目で見た印象では、翅は想像してたよりも薄いようだ。タテハの力強さは、この蝶にはなく、どちらかというと優雅にヒラヒラと舞うと言った方がふさわしい。
 イシガケチョウは、センダングサの白い花にも、よく訪れる。2頭の絡まる姿を狙ったが、これ以上の進展は望めなかった。八重山のどの島でも、よく見かけるポピュラーな蝶のひとつだろう。
 
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by kazenohane | 2013-02-12 18:52 | タテハチョウ

コノハチョウ  083

 コノハチョウとの最初の出会いは、7年前に石垣島の米原のヤエヤマヤシ群落を観光で訪れたとき、入口近くの樹の幹に翅を拡げて止まっている姿を見たのが最初だ。「コノハチョウがいる~」という声に、駆けつけシャッターを夢中になって押したが、暗かったせいでブレブレの写真になってしまった。まだ、デジタルカメラの出始めで当時は、フィルムカメラこそ写真の王道と思っていた。
 そのときの鮮烈な印象が、その後もイメージとして頭に残り、いつか出会うのではないかと期待していた。3回の沖縄旅行で二度だけ遭遇したが、いずれの場合も翅が大きく破損して、コノハチョウというよりもカレハチョウと呼んだ方がふさわしいかも知れない。しかし、ここに写っている蝶は、まぎれもなくコノハチョウであり、厳しい自然の中で生き抜いてきた風格さえ感じられる。


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by kazenohane | 2013-02-09 20:53 | タテハチョウ

テングチョウ  082

 石垣島の天気は、いつも急変する。からりと晴れていても、急に雨雲が広がり、激しい雨模様になる。まるで、夏の夕立のようだ。ただ、いつまでも降り続くことはなく、何もなかったように青空が広がる。雨の間、葉の裏に隠れていた蝶たちが、またセンダングサの白い花を盛んに訪れている。
 このテングチョウも翅を閉じていると、周りの自然に同化して、よほど注意しないと見つけられない。石垣島で会えるとは思っていなかったので、発見したときは懐かしいような不思議な気分になった。撮影しようと近づくが、なかなか敏感で思うようにならない。花にきている時だけは、ほかの蝶たちと同様に撮影は、そんなに苦労しなくても可能だ。八重山のテングチョウは、本州の蝶と違うのかと思ったが、同じようだ。

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by kazenohane | 2013-02-06 10:54 | タテハチョウ
 2011年5月24日、初めての撮影旅行で竹富島を訪れた。セントレアからの直行便で昼くらいに石垣空港に着き、タクシーで港まで直行して、そのまま竹富島まで船で渡った。八重山の天気は、気まぐれで突然雨に降られたりすることもあり、晴れている時間は貴重だ。6年ぶりの竹富島は、懐かしい故郷に帰ってきたような妙な気分にさせてくれる。
 蝶の道を通りアイヤル浜に抜ける、6年前のコースをひたすら歩く。期待通り、スジグロカバマダラやシロオビアゲハ、イシガケチョウが至るところで舞っていた。そんな中で地味なセセリがセンダングサの花を訪れていたが、この蝶の名前が分からなかった。まさか、この蝶がタイワンアオバセセリとは思いもよらなかった。
 よく知っているアオバセセリとは、色彩では似ても似つかない蝶だ。なんとなく、ふさふさした毛の感じが似ている程度かなと思う。しかし、この時以後は、見かけていないので、普通に見られる蝶でもなさそうだ。

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by kazenohane | 2013-02-03 21:03 | セセリチョウ

写真とエッセイで構成されたアルバムです


by kazenohane
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