<   2013年 08月 ( 13 )   > この月の画像一覧

 ジリジリするような真夏の日射しを受けながら、草原で蝶を探し回るのは、ことのほか大変だ。それでも、見つけたときの満足感に比べたら、何でもないだろう。ただでさえ少ない、小さなホシチャバネセセリは、夜空の流れ星を探すよりも難しいことかも知れない。
 この小さな蝶は、なかなか見つからなかったが、突然、空から違う蝶が降ってきた。音は聞こえなかったと思うが、イメージ的には、ボタッという感じだ。ワラビの葉に、見慣れない蝶が翅を閉じ凛として止まっていた。どんな名の蝶か分からなかったが、どうやらゼフィルスの仲間のようだ。後でジョウザンミドリシジミと分かったが、この星降るような蝶は、今でも強く脳裏に焼きついている。(2013年8月3日)

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by kazenohane | 2013-08-27 10:25 | シジミチョウ
 高原の林道一面に咲く、ヨツバヒヨドリは、多くの蝶たちの大切な蜜源になっているようだ。アサギマダラ、キアゲハ、ミヤマシロチョウ、サカハチチョウ、ミドリヒョウモン、そしてウラギンヒョウモンなどの蝶が、入れ替わり立ち代わり訪れていた。この花には、アサギマダラしか来ないと思っていただけに、こんなシーンが見られただけでも、この地を訪れた甲斐があった。
 ヒョウモン類では、圧倒的にミドリヒョウモンが多く、稀にウラギンヒョウモンの姿を見ることができた。この蝶のネーミングの由来になっている裏翅の銀色の斑点模様を入れ、逆光で正面から狙ってみた。いつもは、蝶に気をとられ、背景まで神経が回らないが、今回は、蝶の位置を確認しながら、ボケや色を絵の具に見立て、ファインダー内で、デザインしてみた。のんびりしてくれる蝶は、そんな楽しみを与えてくれる。(2013年7月28日)


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by kazenohane | 2013-08-25 09:30 | タテハチョウ

クロツバメシジミ  160

 この夏、信州へ11回にわたり蝶の撮影に出かけた。その中の主な目的だった蝶は、ほぼブログにアップしたが、その陰に隠れて、埋もれていた蝶たちを、改めて引っぱり出してみたい。何か、掘り出し物セールみたいで、少し気が引けるが、なかなかどうして、ピカッと光る魅力的な蝶が多い。
 昨年、この蝶に会いたくて、愛知県の奥三河へ何度も出かけたが叶わなかった。今年、クモマツマキチョウの撮影の折に、立ち寄った場所には、ミヤマシジミとクロツバメシジミが混生していた。斜面には、ノイバラが一面に生え、この蝶を撮影しようとすると、この植物のトゲが足に刺さり、チクチク痛い。この蝶の食草のツメレンゲは、やっと新芽が出始めたばかりだ。この花を訪れるシーンに憧れているが、季節的には、秋に再訪するしかなさそうだ。(2013年6月1日)

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by kazenohane | 2013-08-23 10:44 | シジミチョウ

ベニヒカゲ(2)  159

 標高2,000メートルの世界は、さすがに真夏でも、かなり涼しい。眼下に広がる雄大な山波を眺めて、ここまで徒歩で登ったら大変だろうなと思う。ゴンドラで一気に昇れば、高山植物の咲く、素敵な別天地に行くことが可能だ。観光客で賑わう、とても有名な観光地にベニヒカゲが飛んでいるのか、少々不安だ。
 そんな心配を吹き飛ばすように、ロープで囲まれた草地に咲く、いろんな花にベニヒカゲは、吸蜜に訪れていた。ここで蝶の撮影をしていると、この仕事以外に、記念写真の撮影を頼まれたり、いろんな質問責めにあったりと、結構忙しい。時間は、たっぷりあるので、そんな雑用も見方を変えれば、意外と楽しい。(2013年8月11日)

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by kazenohane | 2013-08-20 09:29 | ジャノメチョウ

ムモンアカシジミ  158

 昨年まで、全く縁のなかったゼフィルスの仲間を今年は、なんと10種類も撮影することができた。これらは、木の梢で生息しているため、300㎜以上の望遠レンズが必要と思い込んでいた。「朝早く行くと、ゼフィルスは草の上に落ちている」という蝶友の話に、まさかと思ったが、早朝、実際に下草の上に止まっている姿を見て、納得した。これだったら、105㎜マクロレンズで何とかなりそうだ。
 ムモンアカシジミは、今までにアカシジミとウラナミアカシジミを見ているだけに、どんな模様の蝶なのか、とても興味があった。最初に、クリノキの葉に止まっている姿を、遠くから見たが、よく分からない。次に、ススキの葉に止まっていた蝶は、翅がやや破損しているものの、全体像がよく理解できた。撮影を終えて、帰ろうとしたとき、ちいさな溝に生える草に止まっている、この蝶を発見。羽化したてなのか、動きは弱く、飛び立った先の草の上に止まったところを無事、撮影できた。オレンジ色の美しい蝶は、緑の背景のなかで一際輝いていた。(2013年8月11日)

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by kazenohane | 2013-08-18 09:39 | シジミチョウ

キマダラモドキ  157

 憧れていた蝶に、蝶友のM氏の案内で、やっと会うことができた。長野県のシラカバ林の広がる高原の一角に、そびえ立つ大木の周りを、せわしく飛び回る地味な蝶が、どうやらキマダラモドキのようだ。しばらく、同行の4人で、この蝶の行方を目で追いながら、ひたすら幹に止まるのを待った。
 憧れていたことに対する返礼なのか、私の目線の高さの幹に止まってくれた。すぐにカメラを構え、何とか撮影することができた。飛んでいるときは、裏翅の模様は、分からなかったが、ファインダーで覗くと、いつも思い描いていたこの蝶の模様が浮かびあがってきた。夏のシーズンの最後にふさわしい蝶だった。(2013年8月11日) 

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by kazenohane | 2013-08-16 22:48 | ジャノメチョウ
 信州の高原でよく、お目にかかるヒメキマダラヒカゲは、ササの生い茂るシラカバの林間を飛びまわり、ササの葉に止まったり、ノリウツギの白い花を訪れたり、とにかく忙しい。この仲間は、どちらかといえば、みな地味な印象を受けるが、なかなかどうして裏翅の複雑な模様を見ていると、同系色の美しい色彩美に目を奪われることになる。私が、ジャノメの仲間に深く傾倒している理由も、そこにある。
 今年の夏は、蝶友のIさんに、信州の高原のいろんなところを案内いただき、今まで見たことのない蝶たちに出会うことができた。こんなにも楽しく充実した時間を持てたことに、深く感謝している。どこに、いつ行けば、どんな蝶に出会えるという的確な情報は、試行錯誤の積み重ねがないと不可能だろう。一番美味しいところを、つまみ食いさせていただいたようなものだ。(2013年8月9・14日)

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by kazenohane | 2013-08-15 10:41 | ジャノメチョウ

アカセセリ  155

 セセリの仲間は、いつも名前を判別するのに苦労する。1週間前にも別の場所で、アカセセリを見ていたが、このセセリはコキマダラセセリとして、ろくに確認もしないで決めつけていた。たぶん、ここには、アカセセリがいないと思い込んでいたために犯した失敗だった。
 ゴマシジミの生息している、この高原にもアカセセリは、比較的多く見られた。裏翅の点模様は、判別できるほど明確ではなく、なかなか決め手には、ならないようだ。そこで、触覚の柄部分に黄と黒の縞模様があるのは、コキマダラセセリとヒメキマダラセセリで、ないのがアカセセリと図鑑にあったので、これを拠りどころにして、この蝶であることが分かった。どういうわけか、アカツメクサの花に吸蜜していることが多く、アカアカで相性がいいのだろうか。(2013年8月9日)

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by kazenohane | 2013-08-12 21:24 | セセリチョウ

ゴマシジミ  154

 今から25年前、フィルムカメラで蝶を追いかけていた頃、決まって8月の盆休みは、長野県の高原に2泊3日のスケジュールで撮影旅行に出かけていた。この高原にも、確かにゴマシジミが少ないながらも生息していた。この当時、どの蝶が絶滅危惧種なのか、全く関心がなく、ただ好きな蝶だけを追いかけて撮影していた。
 とても楽しみにしていた25年ぶりのゴマシジミとの再会は、夜の明けた早朝にワレモコウの花で、じっとしているこの蝶で果たすことができた。翅に水滴がびっしり付いている姿を撮りたくて、あえて早朝に現地へ着くように出発した。ただ、夜でも気温が高く、思うように水滴は、付かないようだ。その後、ゴマシジミの早いスピードについて行けず、苦労したが、羽化したばかりの動きの遅い蝶に救われた。この蝶は、遠くへ飛び立つことはなく、5メートル四方のエリアで、いろんなステージに移動してくれた。(2013年8月9日)

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by kazenohane | 2013-08-10 19:02 | シジミチョウ
 ジャノメの仲間に傾倒している割には、思うように出会えていない。どちらかというと、特定の種類をめざして撮影に出かけているわけではないので、仕方がないだろう。ところが、何となく蝶を探しているとき、思いがけずに、出会うこともある。
 どこまでも晴れ渡った高原を歩いていると、ジャノメチョウのような黒っぽい蝶がコンクリートで造られた崖に止まっている。よく見ると、どうも雰囲気が違うようだ。黒地に白い模様が目に飛び込んできた。「あっ、お~い、追っかけ褄白郎だ!」と大声で叫びたい衝動を押さえ、そろりそろりと近づき、翅全体にピントのくる、真横にカメラを構え、シャッターを1枚切ったところで、飛び立たれてしまった。それにしても、この仲間は、敏感で近づくことが、なかなか難しいようだ。翅を開いている姿や花に吸蜜する姿も、いつかは撮影してみたいと願っている。(2013年8月3日・木曽町)

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by kazenohane | 2013-08-08 09:13 | ジャノメチョウ

写真とエッセイで構成されたアルバムです


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