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ジャコウアゲハ(2)  177

 ジャコウアゲハは、八重山諸島でも明るい草原のような環境で多く見かけた。この蝶の食草リュウキュウウマノスズクサが、こんな場所を好んで生えているからだろう。ただ、この食草を拠りどころにしている、もうひとつの蝶ベニモンアゲハが急速に勢力を拡大しているが、両者の棲み分けは、うまくできているのだろうか。
 ところが今回の環境は、どちらかというと木の生い茂る林内だった。かなり高い木の葉に止まっている姿は、今まで見たことのないシーンで、新鮮だった。あたりを丹念に探すと、いつもの翅を開いて静止するメスを発見。このシーンは、過去に幾度となく見かけた、お決まりのパターンだ。(2013年5月26日・竹富島)

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by kazenohane | 2013-09-30 22:40 | アゲハチョウ

シルビアシジミ  176

 蝶友から、兵庫県へシルビアシジミの撮影に行かないかという誘いがあり、二つ返事で承諾した。実のところ、この蝶の予備知識は、全くなく、可憐な名前に惹かれて出かけたというのが正しいようだ。どんな蝶なのかイメージはなく、蝶友から「ヤマトシジミに、よく似ている」という話で、何となく理解できた。
 何の変哲もない、ため池の周りの草地に、ヤマトシジミを少し小さくした蝶を発見、この蝶が、お目当てのシルビアシジミという。マメ科植物特有の形をした、黄色のミヤコグサの花が、草地の中で点々と咲いている。当然、この花を訪れたシルビアシジミを狙ったが、あっと言う間に次の草に移動してしまい、撮影は難航した。今回は、この蝶を撮影できただけでも良しとしたい。来年、また次のチャンスがあれば、吸蜜シーンをぜひ撮りたい。(2013年9月22日)
 
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by kazenohane | 2013-09-27 23:54 | シジミチョウ
 石垣島北部の草原に、おびただしい数のクロマダラソテツシジミが発生していた。ガイドさんの話では、推定100万頭以上は発生しているという。ほかのシジミチョウを見たいと思っても、この蝶にまぎれて、かなり難しい。やはり、この蝶の桁外れの繁殖力には、あらためて驚かされた。
 草原の小径を歩くと、センダングサの白い花を、この蝶がほとんど占有している状態だった。なかなか写真では、表現できないが、路上には、ざっと50頭くらいの集団吸水が見られた。一方、この地に生育しているソテツの葉には、至るところに食痕が残り、まさに、この蝶が害虫として問題になっていることを実感。しかし、蝶は、生きるために食草を食べているだけで、何も罪はないだろう。(2013年5月27日・石垣島)

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by kazenohane | 2013-09-25 10:10 | シジミチョウ
 昨年9月に西表島を訪れたときに、この蝶に会いに行こうと思っていたが、時間切れで果たせなかった。今年こそはと、スケジュールの最初に、この蝶のポイントを訪れた。晴れ渡った南の島の5月は、暑く、しばらく歩くだけで汗が吹き出す。やがて、こんなところに蝶がいるのかと思うような場所にたどり着いた。
 刈り取られたサトウキビ畑の脇の草地に、ハエかと思うくらいの小さな蝶が、タヌキノコマツナギの花に吸蜜していた。すっきりした背景にするためには、どうしても低い位置の撮影が必須になる。腹這いで、しばらく撮影していると、地元の農夫から声をかけられた。どう考えても、行き倒れの老人か、かなり怪しい奴に思われたのではないだろうか。蝶を撮影していることを話したが、どうも意味が分からなかったのか、怪訝そうな顔でその場を立ち去った。蝶の撮影は、やはり一筋縄ではないようだ。(2013年5月30日・西表島)

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by kazenohane | 2013-09-23 11:36 | シジミチョウ

ホリイコシジミ  173

 亜熱帯の八重山諸島には、オオゴマダラのような大きな蝶が生息しているかと思えば、このホリイコシジミのように1cmあるかないかくらいの小さな蝶も多い。ガイドさんの話では、もともと八重山にいた蝶ではなく、最近になって定着した迷蝶という。
 石垣島の教育施設の芝生の庭に、ヤマトシジミをもっと小さくしたような蝶が、ゆるやかに飛んでいた。庭の脇にあるランタナの花にも吸蜜に訪れ、すぐに移動する。小さな蝶は、よほど慎重に撮影しないと、カメラブレを起こしやすい。地上すれすれの草の葉に止まっている蝶は、腹這いになって、低い位置にカメラを構えたい。翅全体にピントを合わせるには、どうしても、この方法しかないようだ。(2013年5月29日・石垣島)
 

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by kazenohane | 2013-09-21 12:12 | シジミチョウ

クロボシセセリ(2)  172

 石垣島と一口に言っても、島のまわりをくるりと回ると何と139kmもあり、車で3時間ほどの距離があるという。周遊観光するつもりもないので、どうでもいいことだが、この島は、想像していたよりも、はるかに広く、山も深く、とても魅力的だった。蝶の撮影も3日くらいかけて、いろんな場所を巡ると、実に多彩な蝶たちに出会うことができるだろう。特に北部の海岸沿いの草原は、何度訪れても、飽きない蝶の楽園のような場所だ。
 石垣島では、もともと生息していなかった蝶が、居ついて増えているケースもあるという。このクロボシセセリも、食草のヤシ類を介して、この島に定着しているようだ。たいてい、白か黄の班紋が多い中で、この蝶の裏翅の黒斑は、他のセセリにはない一番の個性だろう。地味で華やかさはないが、よく見ると、なかなか味わいのある蝶だ。(2013年5月27日・石垣島)

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by kazenohane | 2013-09-19 09:43 | セセリチョウ
 西表島の仲間川に沿って続く、仲間川林道を歩くのは、今回で2回目だ。うっそうと茂る亜熱帯樹林の中に造られた林道は、車が通行できる程度には整備されている。ただし、一般車は林道に入れないため、歩くしか林道に入る方法がない。歩いていると、突然、リュウキュウイノシシのこどもが飛び出したり、草やぶの中で、ごそごそと天然記念物のセマルハコガメが顔を覗かせたり、サキシマキノボリトカゲが悠然と樹の幹に止まっていたり、亜熱帯の動物たちが訪れる人の目を楽しませてくれる。ここは、蝶のポイントとしても有名で15~20種類は、そんなに探さなくても見られるだろう。
 すこし高い梢に、黒マントをまとった男装の麗人のようなコウトウシロシタセセリを見つけた。もう少し、低い位置に降りてくれたなら、大きく撮影できると思うが、そこは、蝶にも事情があるようだ。飛び去った後、また同じ場所に戻ってきたのは、おそらく占有行動と思われる。暑い炎天下に、この魅力的なセセリを見られただけでも、西表島に渡ってよかったと思う。(2013年5月30日・西表島)

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by kazenohane | 2013-09-17 15:09 | セセリチョウ
 沖縄には、なかなか個性的なセセリが生息している。黒地に広い白斑が発達したオオシロモンセセリは、いかにも亜熱帯の雰囲気を漂わせている。たびたび八重山諸島を訪れているが、それほど頻繁に見られる蝶ではなく、この蝶の生息しているポイントがあるようだ。
 いつも、お願いしているガイドさんに、この蝶を見たいとお願いしたところ、一面に広がるサトウキビ畑の脇に生えるゲットウを目印に、この蝶を探していただいた。この蝶は、至るところに生息しているわけではなく、かなり探し回り、やっと見つけたのが、この1頭だ。クロセセリもゲットウなどを食草にしている蝶で、同じような場所で見られるという。ササやススキなどを食べるセセリの中では、グルメな蝶だろう。(2013年5月28日・石垣島)

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▲オオシロモンセセリの食草のゲットウ
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by kazenohane | 2013-09-15 10:12 | セセリチョウ
 私が勝手に「ジャノメ林道」と呼んでいる場所が石垣島西部にある。ここは、亜熱帯樹林の間を縫うように延びる魅力的な林道だ。たびたび八重山を訪れているが、マサキウラナミジャノメとの出会いは、私にとって一番の楽しみになっている。自分の名前が蝶についていることもあり、この蝶に対しては特別な思い入れがある。名前といっても、読み仮名が同じという程度の話だ。
 ウラナミジャノメの仲間は、沖縄にも3種も生息している。八重山には、そのうち、この蝶とヤエヤマウラナミジャノメの2種だけ生息し、後翅の外縁部分まで白い蝶は、ヤエヤマウラナミジャノメ、くっきりと白帯になっている蝶は、マサキウラナミジャノメだ。それでも、飛んでいるときは、どちらの蝶か見分けることは、難しく、葉に止まったときに確認するしかないようだ。本土のウラナミジャノメとは、目玉の数は同じだが、白い部分が目立ち、とても印象的な蝶だ。(2013年5月29日・石垣島)

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▲今回初めて出会ったヤエヤマウラナミジャノメ
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by kazenohane | 2013-09-13 13:10 | ジャノメチョウ

キタキチョウ(2)  168

 蝶の集団吸水の場面に、時々出会うことがある。たいていの場合、撮影しようと接近すると、あっと言う間に蝶たちは、散り散りに飛び立ってしまうことが多い。諦めて、この場を離れると、いつの間にか蝶たちは、集まってくる。今度は、風向きを考えて、逆方向から近づくものの結果は、同じだった。
 そこで人の気配を消す作戦は、中止して、蝶友が何とスポーツドリンクを地面に降り掛けた。しばらく眺めていたところ、キタキチョウが、前よりもたくさん集まり始めた。ただ、このドリンク効果が効いたのかは定かではないが、接近しても、それほど一気に飛び去ることは、なくなったようだ。秋とはいっても、まだまだ厳しい残暑が続き、人も蝶も水なくしては生きていけないだろう。(2013年9月7日・名古屋市)


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by kazenohane | 2013-09-11 10:17 | シロチョウ

写真とエッセイで構成されたアルバムです


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