<   2014年 08月 ( 13 )   > この月の画像一覧

シータテハ  281

ウェディングのブーケのような素敵なマツムシソウの花に、どんな蝶がやってくるのか。長野県の高ボッチや麦草峠で昔、見たクジャクチョウの吸蜜シーンを今でも鮮明に思い出す。初めて、派手な色彩のクジャクチョウを見たとき、なんて美しい蝶なんだろうと感じたのは、もう30年も昔の話だ。そんな頃は、蝶には、多少関心がある程度で、主役は、高原に咲く美しい花だった。
そんな昔のシーンを思い出しながら、待っていると、マツムシソウの花にシータテハがやってきた。少し翅は痛んでいるものの、まだまだ元気に、この花の周辺を飛び回っている。翅を閉じたときの複雑な模様は、薄紫色のマツムシソウの花と意外とマッチしているようだ。ときおり、涼しい風が過ぎ、すでに高原には秋が訪れているのだろう。

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by kazenohane | 2014-08-29 18:23 | タテハチョウ

イチモンジチョウ  280

自分の背丈よりも高い位置で翅を開いている蝶を見かけた。翅の模様から判断すると、どうやらイチモンジチョウのようだ。ひょっとするとアサマイチモンジかも知れないと思ったが、調べてみると前者で間違いなさそうだ。表翅も撮影出来ればいいのにと、もっと下の方に移動することを期待したが、そんな気配はなく、しばらくじっとしていた。かなり高い脚立があれば、上から表翅をシャープに撮影できると思うが、現実的ではなく、与えられた条件の中で撮影するしかないようだ。
高い位置に止まっていることに加え、蝶の止まっている手前に草が覆い茂っているため撮影は、かなり難しい。草をかき分け、被らないアングルを確保して数枚撮影したところで逃げてしまった。手前に前ボケの草が入り、左側の翅の先も少し、草が被ってしまった。これは、ボツかなとPCの中で、しばらく熟成させて、改めて見たら、意外と面白いかも知れないと思い始めた。


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by kazenohane | 2014-08-27 16:15 | タテハチョウ
最近、高原の草地でよく見かけるオオハンゴンソウの黄色の花。ハンゴンという部分が、妙に引っ掛かり、いつものくせで、植物図鑑で調べてみたら、何と「反魂」という漢字が充てられていた。今度は、反魂の意味を知りたくて、国語辞典を引いたが、この熟語は載っていなかった。ここで、あきらめるのは、何となく探求魂に反すると思い、古語辞典で調べてみると「死者の霊魂を呼び返すこと」とあった。ここから先は、勝手に解釈するしかないようだ。霊魂を呼び返す行事は、まさに日本の「お盆」ではないだろうか。ちょうど、お盆の頃に咲く花という意味にたどり着いた。本当は、どうなのか分からない。しかし、北アメリカ原産の帰化植物に、こんな仏教的な名前を付けるのは、どうだろうか?
高原一面に黄色のじゅうたんを敷き詰めたようなオオハンゴンソウの群生は、生態的には問題かもしれないが、なかなか見応えがある風景だ。この花の丸いしべ部分にヤマキチョウが止まってくれたら、面白い絵になるだろうなと思っていたが、そんなシーンは見られなかった。ミドリヒョウモンは、この花を気に入っているのか、盛んに吸蜜に訪れていた。黄色の花に黄金色の蝶は、実に華やかだ。

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by kazenohane | 2014-08-25 09:25 | タテハチョウ

ヤマキチョウ(3)  278

高原の晩夏は、いろんな花が咲き乱れ、そんな花風景を眺めるだけでも楽しい。あたり一面に繁殖している帰化植物のオオハンゴンソウの黄色の花には、ミドリヒョウモンがしきりに吸蜜に訪れている。どんな花が咲いているのか、調べてみた。シシウド、ワレモコウ、ツリフネソウ、ヤブカンゾウ、ユウスゲ、ボタンヅル、オミナエシ、ヨツバヒヨドリ、マツムシソウそしてヤマキチョウが訪れていたコウゾリナ、コオニユリ、ヒメジオンなど、まさに高原の花園だった。
最初に見つけたのは、コウゾリナの花に吸蜜しているヤマキチョウだった。スジボソヤマキチョウかなと思ったが、ファインダーで確認したら、ヤマキチョウであることが、すぐに分かった。横に咲いていたコオニユリの赤い花にも訪れているこの蝶を発見。気付かれないように直進して、すばやくピントを合わせ何枚か写したところで飛び去った。このシーンが撮影できたところで、今日は撤収しようかと、振り返ると、求愛しているシーンに遭遇した。交尾するのかなと観察していたら、腹を振り上げるメスに、執拗にせまるオスの姿は、交尾拒否のようだった。写真を撮るよりも、見ている方が面白く、5分近くも動向を見つめていた。それでもと思い、シャッターを押したが、ほとんどはピンボケだったが、まだ、まともに写っていた1枚を加えた。

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by kazenohane | 2014-08-22 12:53 | シロチョウ
白い花を放射状に咲かせるシシウドの花に、青く煌めくミヤマカラスアゲハが訪れている。青く澄みきった空には、入道雲が湧きあがっている。どこまでも広がる大草原の背後には、雄大な富士山がそびえている。爽やかな風が一瞬吹き抜け、高原には初秋の気配が漂っている。そんな文章で展開したかったが、実際には、シシウドの花にミヤマカラスアゲハが訪れることもなく、富士山も雲に覆われ、すべて架空の作り話に過ぎない。
車の往来の激しい国道の隅の方に翅を開き、動けなくなっているミヤマカラスアゲハを発見。死んでいるのかなと思い、手でつかむと、弱っているものの翅を動かしている。翅は幸いにも、どこも破損していなかったので、車からの避難を兼ねて、脇に咲くシシウドの花の上に置いてみた。やらせには違いないが、ファインダーで覗いてみると、これがゾクッとするくらい美しい。生態的な興味は、あまりないので、自分の目指す方向の写真としては、許容範囲かなと思う。

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by kazenohane | 2014-08-19 21:33 | アゲハチョウ

ゴマシジミ(3)  276

キマダラモドキを撮影したいと、ダンダラさんにお願いして、広大な草原の生息地に案内いただいた。残念ながら、この蝶と出会うことは叶わなかったが、ゴマシジミやヒメシロチョウなどの草原の蝶を見ることができた。
紫色のクサフジの花を訪れるゴマシジミを撮影したが、ちょうど側溝の中に入ると、蝶とカメラ位置が同じ高さになり、構図も考えながら、数多くシャッターを切った。草の葉に止まるシーンも撮影したが、どうしても花がないと華やかさに欠けるようだ。私にとって「花と蝶」は、永遠のテーマになるだろう。

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by kazenohane | 2014-08-17 20:02 | シジミチョウ
どうしても毎年、必ず出会いたい蝶がいる。私にとっては、このヒメキマダラヒカゲもそんな仲間に入る大切な蝶のひとつだ。どんな蝶も、それぞれに個性的な翅を持ち美しいが、とりわけ、ジャノメチョウの仲間の渋い褐色系の色彩に魅せられている。この蝶も、黄土色やこげ茶色の微妙な帯模様に、目玉模様がとてもいいアクセントになっている。翅の模様の美しさを画像で、どう表現するのか何年撮影していても難しい。
今回は、蝶友さんの情報をたよりに高速バスを使い、単独で撮影に出掛けた。なかなか、お目当ての蝶は、見つからなかったが、快適な高原の蝶たちを追いかけ楽しい1日だった。別荘の分譲地の林内には、さまざまなジャノメチョウの仲間が見られ、何回も通えば、そのうち出会えるような予感がした。

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by kazenohane | 2014-08-15 08:16 | ジャノメチョウ

キバネセセリ(2)  274

毛むくじゃらのセセリの魅力は、どこにあるのだろうか。ひらひらと舞う蝶のイメージからすると、姿や飛び方も少し異質な感じを受ける。数年前の話になるが、キバネセセリを手で捕まえ、軽く握ると、指の間から黒い目玉をくりくりさせて、這い出してくる様子が何も可愛いなと思ったことがある。ぷっくりした胴体と三角形の翅、大きな黒い目のこの蝶がむしょうに愛おしく感じるようになったのは、この時以来だ。
白いイケマの花が好きなのか、いろんな場所でこの花に吸蜜するキバネセセリを多く見かけた。イケマという植物名が気になったので調べてみたら、アイヌ語の「神の足」に由来するという。また、アサギマダラの食草としても知られている。ということは、この植物も有毒植物のようだ。放射状に伸びた花茎に白い小さな花を無数に咲かせるイケマの花は、蝶のコラボレーションの相手には最適だろう。

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by kazenohane | 2014-08-12 10:13 | セセリチョウ

ゴマシジミ(2)  273

どう言う訳か、今年の蝶の撮影行は、雨に降られることが多いようだ。天候不順の影響と言ってしまえば、そうかも知れないが、家族からは「雨男だから」と明快に言われてしまった。誕生月も6月、孫娘と一緒に雨乞い踊り?で盛り上がっているせいだろうか。そんな事情もあり、撮影に行く前は、天気予報とにらめっこしながら、一喜一憂している。挙句の果てには、天気予報が外れるから悪いと、責任転嫁する始末だ。
さて、今回は晴れたのか。午前中は、雲が多いものの、まずまずの天気だった。ところが、午後からは雲が厚く、今にも泣きだしそうな天気に急変。ゴマシジミの生息地に着いた頃には、ぽつぽつと小雨が降り始めた。それでも、ワレモコウやアカツメクサの花を訪れたり、草の葉に止まったりして十分期待に応えてくれた。なかなか自力で出掛けることが難しい場所だけに、ご案内いただいた蝶友さんには感謝。

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by kazenohane | 2014-08-09 08:16 | シジミチョウ

オオゴマシジミ  272

今回初めて、蝶友さんのお誘いをいただき、憧れのオオゴマシジミの生息地を訪れた。採集者が多く訪れる場所と話では聞いていたが、想像していた以上で、目撃したオオゴマシジミの数をはるかに上回っていたようだ。しかし、彼らは崖の上の方へ登り、林道にいた我々とは、バッティングしなくて済みそうだ。しばらく待つが、なかなか下の林道には飛来してこなかった。
別の場所に移動すると、新潟の同行メンバーが「少し登ったところの草の上で開翅している」と教えてくれたので、崖を登り、そろりそろりと近づいて見上げたところで逃げてしまった。滑りやすい急斜面で追跡するのは、ことのほか大変で、ついに足を滑らせて転倒してしまった。たいしたことはなかったが、足腰を擦りむいてしまった。蝶を見ると見境がなくなってしまう怖さを思い知った。今度は、林道の斜面を降りたところに、蝶が表われ、葉の上に止まった。何となく、これがラストチャンスのような気がしたので、草の茎につかまりながら、慎重に降り、撮影したが、翅を開くこともなかった。林道で、そんなに苦労しなくても楽に撮影できることもあるという。これからは危険なことは止めようと思うが、蝶の魔力には勝てそうにはない。

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by kazenohane | 2014-08-07 09:11 | シジミチョウ

写真とエッセイで構成されたアルバムです


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