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犬山まち歩き 5

 犬山と言えば「国宝犬山城」がよく知られている。城に至る路の両側には古い建物をそのまま活用した土産物の店や飲食店が立ち並び、平日にもかかわらず観光客で賑わっていた。昔、犬山城には来たことがあるが、こんな町並みがあるとは知らなかった。そこで、一応この通りを歩いてみたが撮影する気は全く起こらなかった。
 そこで、このメインの通りから交差する細い路地を歩いてみたら、自分のイメージに合う風景がここにはあった。取り壊された銭湯の跡地にタイル画の壁面だけが残されていた。ここの地主さんに声をかけ「ここに銭湯があったんですか、写真を撮らせて下さい」と一言。絵の内容は、犬山城と木曽川の風景が描かれていたので、実物の城を見なくてもいいのかなと思う。子どもの頃、NHKの「ひょっこりひょうたん島」のテレビ番組を見たくて毎日銭湯に通っていたことを思い出した。こんな跡地を見ていると、昭和の時代が遠くに去ってしまったことを痛感せざるを得ない。
 不思議なことに、この路地だけに私の育った昭和の風景が手つかずの状態で残っていた。ただ、どの建物も老朽化が進み、やがて取り壊され空き地になるのか、新しい家が建つのか時間の問題だろう。ついつい懐かしくて、この路地を行ったり来たりしていたら、地元の人が「何を撮っているの?」と怪訝な顔で聞かれたので、「こどもの頃の建物みたいで懐かしくて・・・・」と話すと、ニコニコして気が済むまで撮ってくれという。観光とはかけ離れたこんな写真が犬山なのか自信はないが「私の城下町」に外ならない。(愛知県犬山市)

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by kazenohane | 2015-11-30 20:11 | 風景

半田まち歩き・後編 4

 11月中旬になると、日暮れは早く午後4時を過ぎると、あたりはうす暗くなってくる。ミツカンのミュージアムや小栗風葉邸などが新しく整備されているようで、昔の古い面影が無くなってきたように感じた。対岸にある醤油の醸造工場は、昔のままの姿で出迎えてくれた。やはり、古い黒板塀の工場のある路地、そんな風景に魅せられてしまう。
 半田運河の水門のある場所で、美しい夕焼け風景を撮影しようと構えたが、なかなかイメージしたように赤く焼けることはなかったが、それでも黄昏時の雰囲気は写し込めたかなと思う。水門の下流側は、海に近く多くの小型船が係留されていた。遠くのビルの窓に明かり灯り、黒い雲の間からもれる明るい空を眺めながら、こんなのんびりした時間を過ごすのも悪くはない。
 さて、すっかり暗くなったJR半田駅の跨線橋がライトに浮かび上がり、昼間見たときよりも存在感があるように思えた。夜の魔法は、いろんなものをがらりと変える不思議な力を持っているようだ。線路下のガードの明かりが側面の石に反射しているシーンもしかりだろう。最後にあまり明るくない交差点の夜の風景に懐かしい昭和の抒情を感じた。まだまだ、私の昭和の風景を訪ねる旅は、これからも続きそうだ。(愛知県半田市)

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by kazenohane | 2015-11-22 10:44 | 風景

半田まち歩き・前編 3

 愛知県半田市は、童話作家の新美南吉の生誕地として知られ、ゆかりの建物なども残されている。そんな場所を巡るのも興味深いと思うが、まち歩きでは、彼も通ったと言われている「紺屋海道」を自分も同じように歩いてみた。彼がどんな風景を見ながら歩いたのかは分からないが、この頃にもあっただろうなと思われる古い建物を自分なりに切り取ってみた。
 今は観光施設として活用されている旧カブトビール工場だった赤レンガ建物の横の道では、小学生たちが楽しそうに家路を急いでいた。新美南吉も、こんな風景を眺めながら童話の構想を練っていたのかも知れない。狭い路地には、まだまだ古い木造の家屋が残り、昭和の時代にタイムスリップしたかのような気分に浸ることができた。黒い板壁、錆びたトタン塀の家は、私のこどもの頃には、どこにでも普通に見られ、しいて何も感じなかったが、今見ると、この頃の思い出がよみがえり、むしょうに懐かしく感じる。草むらから、ごん狐が顔を出しそうな晩秋の夕暮れは早い。(愛知県半田市)

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by kazenohane | 2015-11-17 15:51 | 風景

大井まち歩き 2

 大井の町は、前回の豊浜とは反対側の東海岸にある。あまり、先入観でこんな町と形容したくないが、あえて言えば弘法大師がこの町に上陸したという話が伝えられ、港付近の海上には大きな大師像が建てられている。また、知多四国のお寺が狭い範囲に集まっていることも、弘法大師と無縁ではないようだ。町中の路地を歩いていると、そんな寺町の風情を感じる風景に出会うことがある。知多半島の小さな町の路地では、おばあさんが昔ながらの乳母車に荷物を載せて歩いているところを時々見かけるが、そんな、ほのぼのとした風景に心が和む。
 夕刻の頃、川面に映り込んだ夕焼け雲を見ていると、子どもの頃にも、こんな風景を見たことがあるような気がして、妙に懐かしい気分になった。大人になってからは、そんな余裕もなかったのか、夕焼けを見ることもなく、ただ、時間だけが過ぎ去ったようだ。「まち歩き」は、自分の過去の懐かしい風景を探す旅でもある。(愛知県南知多町)

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by kazenohane | 2015-11-07 11:37 | 風景

豊浜まち歩き 1

 有名な観光地ではなく、地方の小さな町を訪れ、気の向くまま足の向くまま自分の感じた風景を切り取る撮影も楽しいものだ。タイトルは、電車の車内で見た観光ポスターの「岐阜まち歩き」という言葉に惹かれ、そのまま頂くことにした。さて、この豊浜では真夏7月に、大きな鯛を海の中に入れる「鯛まつり」が有名で多くの人で賑わう。しかし、いつもは静かな漁港の町で、町を歩いても、あまり人と出会うこともなく閑散としている。ただ、下校する子どもたちが、今回の撮影に素敵なスパイスを添えてくれたようだ。黒い板壁の建物が、ところどころに残り、何となく懐かしい佇まいの豊浜の町は、昭和の雰囲気を感じさせる。秋の豊浜漁港で見た夕陽の風景を眺め、ここは、つくづく海の町なんだと実感させてくれた。(愛知県南知多町)

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by kazenohane | 2015-11-01 22:50 | 風景

写真とエッセイで構成されたアルバムです


by kazenohane
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