<   2016年 01月 ( 7 )   > この月の画像一覧

天白川の冬鳥 2

 野鳥撮影を始めて2週間になるが、カメラマンに対する鳥の警戒心は想像以上だった。特にカワセミは、たびたび撮影するチャンスがありながら、少し接近するだけで、あっと言う間に碧い羽をキラキラさせながら飛び去ってしまう。何とか背後から近づいて1枚だけ撮影することができた。何度も訪れていれば、カワセミの方で慣れてしまって警戒心が薄れるといいなと思うが、簡単に撮影出来てしまったら、飽きてしまうような気がする。もう少し長い望遠があれば何とかなるのにと、またまたカメラメーカーが小躍りしそうな物欲がふつふつと湧きあがってきそうで怖い。蝶の季節までのつなぎの何ちゃって鳥撮りだからいいようなものだが、それでも美しい写真を撮りたいという欲望は果てしない。
 的の小さな小鳥を撮影するのは難しいが、大きな的のカモやサギだったら何とかなるのかと思ったが、なかなか近くに来てくれない。それどころか少し近づいただけでバタバタと飛び去る始末だ。しかし、よくカモを観察していたら、いろんな種類がいることが分かった。撮影して、名前を調べるだけで、いろんな鳥の名前を覚えることができる。
 鳥の撮影をしていて、どこか蝶の撮影と似ているなと感じている。撮影した鳥の数が増え、コレクションする楽しみがあるのではないかと思う。まず、図鑑的な写真になってもいいから、全体をシャープに撮影できれば目的を達成できる。このことだけでも、なかなか思うように行かない鳥の撮影だ。

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▲カルガモ

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▲アオサギ

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▲シジュウカラ

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▲カワセミ

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▲ハクセキレイ

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▲スズメ

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▲モズ

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▲カシラダカ
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by kazenohane | 2016-01-28 22:52 |

大野まち歩き 8

「・・・巳之助はその町で、いろいろなものをはじめて見た。軒をならべてつづいている大きい商店が、一つ二つともしている、花のようにあかるいガラスのランプであった。・・・このランプのために、大野の町ぜんたいが竜宮城かなにかのようにあかるく感じられた・・・」と大野の町を新美南吉は童話「おじいさんのランプ」の中でこのように表現している。この当時の大野の町は知多半島でいちばん栄えた都会だったことをうかがい知ることができる。
 この町を歩くと、そんな栄えていた頃の名残りがところどころで見られる。古い民家の間を迷路のように続いている狭い路地は、昔のままの姿で残っていた。今は、ほとんど人通りもないが、栄えていた頃には多くの人々が往来していたに違いない。格子戸の家は、昔は料亭だったのだろうか、いろんな想像を巡らせながら歩いていると、モダンな洋館が突然現われた。ここで、コーヒーを頂きながら、お店の人からいろんな話をお聞きした。昔、足袋を製造していた企業がお客様をもてなすために、この洋館を建てたという。今でもこの企業は現存していて、昔の足袋をつくっていた古い瓦屋根の工場で電子部品を製造しているという。
 今回の撮影では、栄えていた頃の面影を残す風景を自分なりに切り取り、それらをつなぎ合わせて「大野の町」を全体として表現できればと思っている。(常滑市大野町)

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by kazenohane | 2016-01-25 22:38 | 風景

岡田まち歩き 7

  知多半島の情報雑誌「EDIT」の連載で若い女性カメラマンと写真の撮り比べ企画で知多半島のいろんな町を巡っている。今回は雪景色の岡田を撮影することにしたが、降雪の影響で名鉄のダイヤが乱れ、予定ぎりぎりの時間に待ち合わせの新舞子の駅に到着。ただ、知多半島は暖かいのか、雪が少なくイメージしていたような雪景色は見られなかった。
 この知多市岡田は、その昔知多木綿の生産地として知られ、全国から多くの女工さんが集まり、たいそう賑わっていたと聞く。ところどころに往時の面影を残す工場や蔵、洋館などもあるが、今は人の往来も少ない静かな町という印象だ。それでも、撮影中に出会った地元の方たちの親切で暖かい会話は気温4℃の寒さを十分に和らげてくれた。この地は20年も前から何度となく訪れ、撮影している場所だけに自分の庭のように感じられる。年配の女性から「あんた、どっかで会ったことがある人だね?」と声をかけられたが、私の方がすっかり忘れてしまっているのか、彼女の思い違いなのか真相は分からない。民家の片隅に手押しの井戸ポンプを見つけて、ここの住民の方から話を聞いたところ、まだ現役で使われているという。地方の歴史民俗資料館に保存されているのではなく、まだ昭和の道具が生きていることが嬉しい。
 雪の舞う岡田の風景は撮影できなかったが、ところどころに雪が残り、寒々とした空気感のようなものが表現できたかなと思う。桜の咲く季節の岡田も素晴らしいが、冬の季節もまた違う味わいがあるようだ。(知多市岡田)


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by kazenohane | 2016-01-21 10:24 | 風景

天白川の冬鳥 1

 天白川の鳥を撮影してみたいと前々から思っていたが、寒い冬はなかなか戸外に出られなかった。今年から夏の蝶のシーズンに備えて出来る限り歩くことにした。ただ、ひたすら歩くだけでは長続きしないので、カメラを首にかけて鳥を撮れば目的も明確になるだろう。600mmクラスの重量級のレンズや三脚などの機材をそろえれば、本格的な鳥撮影ができると思うが、散歩のついでのなんちゃって鳥撮りだから望遠ズームにテレコンをつけて手持ち撮影することにした。
 鳥を撮ることはいいのだが、どんな名前なのか分からず、鳥の図鑑を急きょ購入した。それでも名前がよく分からない種類もあり、詳しい方からのご指摘が頼りだ。カモは天白川全域で見られるが、一羽だけ色彩の美しいオシドリらしい鳥を発見した。遠すぎて、なかなかシャープな画像が撮影できない。そんなとき、同好の方から「朝10~11時頃にこの橋の下に来るから、それを撮ればいい」とアドバイスを受け、至近距離から撮影できた。意外と撮影が楽しかった鳥はスズメで、見事に統率のとれた行動は興味深い。そのほか、撮影できなかった鳥も含めて30種近くも野鳥が生息していることが分かった。

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▲オシドリ

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▲チュウサギ

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▲モズ

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▲メジロ

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▲ツグミ

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▲ヒヨドリ

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▲スズメ
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by kazenohane | 2016-01-15 18:12 |

多治見まち歩き 6

 故郷の多治見を離れて今年で50年になる。それほど故郷に対して愛着もなかったが、いちばん楽しかった10代の頃に歩いた街をもう一度歩いてみたい衝動に駆られて、家族の新年会の終わった後、3時間ほど巡ってみた。まず、多治見のシンボル的な修道院を訪ねてみた。50年前もよく白黒フィルムでここを撮影したことをふと思い出した。これが芸術写真と粋がって、ざらざらに荒した全紙の倍サイズの白黒プリントを自分で焼いていた頃が懐かしい。
 あの頃、多治見で一番の繁華街だった銀座アーケードは、ほとんど見る影もない寂れようだ。松竹映画を上映していた榎本座は、このあたりにあったのだろうかと昔の記憶を辿ってみた。どこか見覚えのある風景の前で、懐かしさのあまり立ち尽くすこともしばしば・・・。しかし、古い家屋は、どこもそうだが取り壊され空き地になっているところが多いようだ。多治見の商店街を分断するように流れている土岐川に架かる多治見橋からの夕景は、今も昔も変わらないことに少し安堵した。
 もうひとつの長瀬商店街も、似たようなもので人影もまばら、閑散としていた。開いている商店を覗いてみたが主人が高齢で、昔ながらの商売を頑なに守り通しているように見受けられた。これも昭和の遺産には違いないが、少し複雑な気分になった。本通りから一本奥に入った路地に私のイメージする風景が多く残されていた。
 もうひとつ、多治見の街は「織部ストリート」として昔の蔵を活用した観光施設をつくり、人気を博しているという。もちろん私の「まち歩き」には不向きな風景だ。かといって完全に壊れてしまった廃墟では、また狙いが違うような気がする。生活感の残っている昭和の面影を残す風景をひたすら探し求めたいと思っている。(岐阜県多治見市)


 
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▲修道院

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▲銀座商店街

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▲多治見橋から眺める土岐川の夕景

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▲長瀬商店街

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by kazenohane | 2016-01-10 23:04 | 風景

天白川暮色

 天白川を眺めて38年目の正月を迎えた。川沿いの緑道から見る風景にそんなに違いはないが、ずいぶん桜の木が大きくなり、春には見事な花を咲かせてくれる。堤防に植えられた落葉樹も成長を続け、一帯は自然樹林の雰囲気さえ漂わせている。今から20年くらい前には、セイタカアワダチソウが一面に繁茂していたが、やがてクズやカラシナ、イタドリといった植物が勢力争いを繰り広げ、今一番勢いのあるのがイタドリだろうか。そんな植物の移り変わりを眺めるのも天白川の大きな楽しみだ。
 しかし、天白川の風景も花の美しさだけに捉われ、一面だけしか見ていないような気がする。もう一度、いろんな思い込みを頭から外し、見つめ直すと、実に生き生きとした表情を見せてくれる。今まで気にも留めなかった刻々と変化する水面の彩の美しさに目を奪われた。冬枯れの植物も逆光の魔法で、生き生きと語りかけてくれた。そんな天白川とも、あとしばらくで別れることになりそうだ。

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by kazenohane | 2016-01-05 10:33 | 風景

謹賀新年2016

あけましておめでとうございます
今年もどうかよろしくお願いいたします

今年も初詣は名古屋市八事の興正寺に出掛けた
何か悪いことがあれば、たぶん神社の方に変えたかもしれないが
まあ、元気で過ごせたから正解だったかなと思う
どちらにしても信仰のかけらもないので、どちらでもよかった
昨年は雪まじりの寒い天気だったが
今年は快晴で暖かい元日だったこともあり、人出が多いようだ
しかし、お仕事をいただいているのは
名古屋市の熱田神宮だから、初詣はこちらの方がよかったのかなとも思う
毎年、熱田神宮の初えびすのポスターの原画を
木版画で作って、もう9年になる
ポスターは名鉄の特急停車駅のホームの掲示板に貼られていると聞いていたから
名鉄神宮前駅まで出掛けて撮影してみた
もし、興味のある方は最寄りの駅でごらんください


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▲名古屋市八事の興正寺

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▲名鉄神宮前駅
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by kazenohane | 2016-01-01 20:37

写真とエッセイで構成されたアルバムです


by kazenohane
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