<   2016年 07月 ( 6 )   > この月の画像一覧

天空の植物園

 霧に霞む林道を歩き始めると、やがて小雨が降り始めた。果たして蝶は飛んでくれるのか、少し不安がよぎったが、そのうち晴れてくれるだろうと思うことにした。なかなか蝶は現れず、こんな天気でも撮影できる高原の花を次々と写真で切り取る。木や草の葉には水滴が付き、とてもよいアクセントになってくれた。
 そういえば、昔は野山の花を撮影していた時期もあったことを思い出した。見たことのない花を見つけると、どんなアングルが美しいのか、背景はどうするのかなど、いろんなことを考えながら撮影していたようだ。その後、蝶の撮影に取り組んでいるが、わくわくする気持ちは花のときと同じだ。
 雨は止む気配もないが、それでも空が何となく明るくなって、山にかかる霧が少しずつ晴れてきた。そのうち、雨も上がり、雲の切れ間から青空が覗き始め、あたりの樹林に陽が射し始めると、いろんな蝶が飛び出してきた。


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▲ホタルブクロ

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▲ソバナ

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▲ミヤマトウキ

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▲シモツケソウ

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▲ウド

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▲クロイチゴ

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▲キツリフネ

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▲イケマ

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▲ウメバチソウ

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▲タマガワホトトギス

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▲ネジバナ

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▲エビガライチゴ


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by kazenohane | 2016-07-30 15:05 |

林  縁

 オナガシジミの撮影をあらかた終えた後、もう一度林道の林縁を中心に丹念に探した。日当たりのよい場所の草地で、ヒメキマダラセセリとは雰囲気の違うセセリを発見した。この高原では、初めて出会うスジグロチャバネセセリだった。名前のようにオレンジ色の裏翅に黒いスジ模様が入り、きりっとした印象を受ける。アキノキリンソウやヒメジョオンの花をせわしなく移動するため、撮影は意外と苦労した。周辺をくまなく探してみたが2頭だけ確認できた。そんなに多く生息している蝶ではなさそうだ。まだまだ、未知の蝶が潜んでいる可能性を秘めた楽しみな場所だ。
 

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▲ノリウツギの花

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▲スジグロチャバネセセリ

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▲サカハチチョウ

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▲ミズイロオナガシジミ


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by kazenohane | 2016-07-25 22:50 |

胡桃の妖精

 昨年、いつもの高原でオニグルミの木の近くを探せば、オナガシジミは見つかるという確信を得た。さて、今年は、昨年よりも10日早く出掛けたが、まだ発生していなかった。暖冬傾向で早く見られるのではと、早合点したのがいけなかった。しかし、他の蝶も見られたので、それはそれとして仕方のないことだ。
 また、来年かなと思っていた矢先に、このときの同行メンバーのひとりがキマダラモドキを撮影していたという。この蝶に会いたいという衝動に駆られ、電車とバスで現地に向かった。果たして見られるのか、暗い林内も踏み入り、丹念に探すが見つからなかった。どうも、この蝶には、あまり縁がないようだ。ただ、いつも出掛けている場所にキマダラモドキが生息しているという事実だけでも、大きな前進だ。これから、この蝶を意識して探すようにしたい。
 さて、先回見られなかったオナガシジミは、オニグルミの木の葉や近くの草の上に、かなりの数を確認した。こうなると、光の方向や背景も考えながら、主役の蝶が引き立つように、ゆっくり選びながら撮影できる。この蝶の存在は知っていたが、いつもの高原に生息しているとは思わなかった。まだまだ未知の蝶がこの高原には潜んでいることだろう。


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伸び始めたシシウドの花芽

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▲クモの糸に掛ったオナガシジミ、すぐに無事脱出
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by kazenohane | 2016-07-22 00:12 | シジミチョウ

光の中へ

 どんよりした厚い雲に覆われた夏の高原。いつ降り出してもおかしくない不安定な空を見上げながら、いつもの草原の道を歩く。2週間ぶりに見る高原では、どこも白いヒメジョオンの花が咲き乱れ、ところどころにクガイソウやノアザミの花も見られる。特にクガイソウの長い穂状の花には、やや劣化した翅のコヒョウモンモドキが集まっていた。さらに、ヒメシジミやスジグロシロチョウなどの蝶も、ひっきりなしにやってくる。ノアザミの花は、セセリの仲間が多く訪れ、とくに目についたコキマダラセセリは羽化したてなのか新鮮で美しい。ウラギンヒョウモンやコヒョウモンも、まだまだ元気に飛んでいた。同じ場所に何度も通うと、蝶を含めた季節の移ろいを実感することができる。
 ときおり、厚い雲の間から青空を覗かせ、夏の陽の光が草原に降り注ぐと、蝶たちがいっせいに現れ、草原の花に美しい彩りを添えてくれる。そして、また空は一面の雲に覆われ、雨粒が落ちてきた。それにつれて暑くなった気温が、どんどん下がり始めた。蝶たちも、いつの間にか視界から消えてしまった。そんな、ひとときの明るい光の中で、蝶たちの儚げな姿を捉えることはできたのだろうか。


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▲オオバギボウシ

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▲スジボソヤマキチョウ

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▲ミドリヒョウモン

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▲コキマダラセセリ

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▲キタキチョウ

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▲コヒョウモンモドキ

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▲ウラギンヒョウモン

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▲コヒョウモン


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by kazenohane | 2016-07-16 18:59 |

もうすぐ梅雨明け

 じりじりと焼けつくような日差しを避けて、池畔の日陰にボタンクサギの花が咲いていた。この花を目指してモンキアゲハが吸蜜に訪れるという。この場所に着いた途端にモンキアゲハは、この花ではなく隣に咲いているアジサイの花に訪れていた。まさかアジサイの花に蝶が来るとは思っていなかった。慌てて撮影したものの、先回の設定のままになっていたシャッター速度を下げなかったため、露出不足になってしまった。いつもは、撮影テーマに合わせて絞りかシャッター速度のどちらかを優先設定するが、いきなりのミスを犯してしまった。パソコンで少し明るく補正したが、画面が何となくしまらない感じを受ける。
 その後、本来のボタンクサギの花に何度か訪れるシーンを撮影したが、花がピークを過ぎている株も多く、さらに尾状突起がなくなっている個体もあり、イメージしていたような写真は、あまり撮れなかった。
 それでも今年は、5月の頃、赤いツツジの花を訪れる姿が撮れなかったので、この花で撮影でき何よりだった。ただ、この蝶の飛翔にも挑戦したが、もう少し明るさがあれば、ぶれないでシャープに撮れたのでは思わせるボツ写真がかなりあった。次回は画像が荒れることを覚悟してISO感度を上げるか、LEDライトを補助光として使うか、悩ましい問題だ。

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▲キカラスウリの花

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▲モンキアゲハ

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▲ヤクシマルリシジミ

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▲ウラギンシジミ

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▲キタテハ

 
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by kazenohane | 2016-07-12 00:33 |

高原の風に吹かれて

 高原も真夏は暑い。それでも、ときおり涼しい風が吹き抜け、何とも言えない心地よさを感じるときがある。青い空に分厚い雲がゆったり流れ、草原の草も風になびく、そんな風景を眺めている時間が好きだ。新緑だった落葉樹の葉の色も日ごとに濃くなり、木々の間に白いサルナシの花がもう咲いていた。晩秋のころには、葉が黄色に色づき、甘酸っぱい小さな実をたくさん付ける。そんな季節にも訪れてみたいものだ。
 ウラギンヒョウモンが盛りを過ぎた頃に、多く見かけるミドリヒョウモンをこの季節に見かけるのは珍しい。林道の脇の樹の葉上に、名前の分からないミドリシジミの一種を発見。飛んだときに見せる表翅の青色がとても美しい。ただ、静止しているときに翅を開いてくれるといいのにと思うが、叶うことなく飛び去ってしまった。あとで、図鑑と照合してみたところ、どうやら翅の模様の特徴からメスアカミドリシジミのオスではないかと思う。帰り際に見つけた今年初めて見る蝶の三番手は、ゴイシシジミだ。一昨年、この場所で撮影しているので、ここに生息していることは分かっていたが、なかなか見つけることができない。樹上をチラチラと飛ぶ小さな蝶を見ていたら、ササの葉に止まってくれた。シンプルな白と黒の模様は、いつ見ても魅力的だ。高原の蝶は、二週間後に訪れたときには、また新しい蝶に入れ替わっているに違いない。


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▲サルナシの花

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▲ミドリヒョウモン

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▲メスアカミドリシジミ

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▲ゴイシシジミ

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▲コヒョウモン

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▲コヒョウモンモドキ

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by kazenohane | 2016-07-02 10:59 |

写真とエッセイで構成されたアルバムです


by kazenohane
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