光を浴びて

 例年なら白い花を咲かせているツメレンゲは、気候不順の影響か、開花はもう少し先になりそうだ。この花を吸蜜するシーンを撮影したかったが、花がないのなら仕方がない。
 ツメレンゲの生えている崖地の撮影を諦め、もっぱら河川敷のクロツバメシジミを狙う作戦に変更した。出来あがった写真を眺め、つくづく逆光の写真が好きなんだと思う。無意識に手前に太陽がある位置からカメラを向けているようだ。順光の写真も時として撮影するが、この蝶のように白っぽい翅は、階調が飛び易く、オーバー気味な写真になることが多い。その点、逆光のほうが、程よいコントラストがつき、好みの絵になるようだ。河川敷には、いろんな植物が生え、これらを最大限に生かしながら、背景も考えながら、じっくり撮影する時間は至福のひとときでもある。


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# by kazenohane | 2016-10-11 21:12 | シジミチョウ

瑠璃色に魅せられて

 9月にミヤマシジミの生息地に出掛けたときは、コマツナギの花は咲き揃い、これだったら間違いなく、この蝶を撮影できるに違いないと草地を探すが、全く見られなかった。昨年は、この頃に多くのミヤマシジミを見ていたので楽観していた。わずかに翅の破損した蝶が2~3頭、とても撮影する気にはなれず、必ずしも花の開花期に発生するとは限らないようだ。9月は雨の日が多く、発生が大幅に遅れたのだろう。
 再び、約1か月後の10月7日にこの生息地を訪れた。なんと、今度はコマツナギの花がほとんど終わり、わずかに残っているに過ぎなかった。それに、一角を除いて草地がきれいさっぱりと刈り取られ、これでは、ミヤマシジミを撮るのは無理かもしれないと思ったが、それでもよく探すと何頭か見つかり、撮影してみたいと思っていた♂の瑠璃色の表翅も何とか写すことが出来た。数もそれほど多くないので、同じ蝶に何度もモデルになってもらい、いろんなアングルで撮影した。交尾シーンは、手前の葉が邪魔になっていたが、あえて前ボケにしてみたが、とてもよいアクセントになってくれたようだ。


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# by kazenohane | 2016-10-08 21:40 | シジミチョウ

呉越同舟

 草地の一角の小さな花壇にノゲイトウの花が咲いている。道沿いに植えられた赤いヒガンバナの花行列に圧倒されていたが、花はなかなか美しい。そんな花穂にイチモンジセセリとチャバネセセリが向かい合うように止まっている姿を見て、なぜか「呉越同舟」という中国の故事を連想した。本来は仲の悪い者同志が一つの舟に乗り合わせて協力する・・・ような意味があるという。まさか、イチモンジセセリとチャバネセセリの仲が悪いとは思わないが、同じ身近なセセリの代表種だけに主導権争いのようなものがあるのではと勘ぐりたくなる。
 しばらく、どうなるのか観察していたが両者とも動く気配がなく、盛んに吸蜜していた。こうなると妄想がどんどん広がり、お互いに好意を持っているに違いないのでは・・と邪推までしたくなる。ヒメアカタテハの飛来でセセリたちは、どこかに飛び立ってしまったが、時間にして5分あまりの静かな時間が過ぎた。


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▲イチモンジセセリとチャバネセセリ

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▲ヒメアカタテハ

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▲キタテハ

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▲ウラギンシジミ


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# by kazenohane | 2016-10-02 10:13

舞  蝶

 久しぶりの蝶の撮影に知多半島まで出掛けた。天気が雨模様だったり、展覧会があったりして、蝶の撮影に出掛けられる日が無かったが、やっと、蝶の撮影仲間を誘い願いが叶った。ヒガンバナの咲く道路わきの草地で蝶が訪れるのを待ち構えたが現れず、いろんな場所を転々とする羽目になった。ここに着くまでに頭の中で、イメージしていた蝶はモンキアゲハだったが、花に訪れる蝶は、アゲハばかりだった。花を吸蜜する姿ではなく、複数の蝶がヒガンバナで絡んで舞っているイメージを思い描いていたから、アゲハでも何の問題もない。
 午後3時近くに3番目のポイントに移動して、待っていたが蝶はなかなかやってこない。諦めかけた頃、アゲハがヒガンバナを訪れ、花を点々と移動し始めた。車の往来の激しい道路わきだったことが、いろんな意味で幸いしたようだ。花に止まっていた蝶が車の通る音に反応して、飛び上がるところを早いシャッターで切ればピントは、ほとんど合焦した。背景は緑の背景が自然な感じがしていいと思うが、今回は舗装された道路が背景になるため、グレー色になってしまう。しかし、赤い花と緑の背景では、補色になり、くどい感じがしないでもない。むしろ、赤い色を少し落ち着かせるグレー色は、配色効果としては正解だったようだ。その後、最初にイメージしていたオスとメスの求愛飛翔も撮影でき、粘ってよかったなと思う。それにしても、気温31℃の高温と蚊の攻撃に耐えて撮影するのは難行苦行に違いない。


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# by kazenohane | 2016-09-27 23:25 | アゲハチョウ

花 露

 「イワシャジンの花」は、山野草の花を撮影していたころから一度見てみたいと憧れていた。どこに行けば見られるのか見当もつかなかったが、いつも蝶の撮影で同行している花に詳しいKさんに案内をお願いして、やっと長年の夢が叶った。山深い町から、さらに山道を車で20分登り標高1,200mの峠近くに、イワシャジンが咲く崖地があるという。青い空と連なる緑の山波を一望できる峠付近は、ひんやりして気持ちがよい。崖に木版画で何度も作品のモチーフにしているツルニンジンの花を発見して、撮影していたところメンバーのひとりがヒルに咬まれたという。雨上がりの草地は危険で、過去に何度も咬まれて痛い目に遭っていることを思い出した。ズボンの上に靴下をまくりあげ、ヒル避けスプレーをズボンに吹きつけてもらい、これで何とか一安心だ。しかし、その草地には二度と入らなかったことは言うまでもない。
 さて、本命のイワシャジンの咲く崖地は、さらに奥に入った場所で、離れていても青紫色の花が点々と咲いているのですぐに分かる。比較的低い場所に咲く花を探してカメラを向け、ファインダー越しに見る花の美しさに感嘆。花に付いた水滴が、この花の魅力をさらに倍加させているようだ。今回の目的は、この花を来年からスタートする木版画「花の山野草」シリーズのひとつに加えるための取材でもある。撮影する前から、どんなイメージの作品にするのか、すでに頭の中にあるので、そんな花のシーンをひたすら探すが、なかなか思うように見つからない。花茎が垂れ下がり、花が三つ、葉も2~3枚欲しい・・・何とかイメージする写真が撮れた。どの写真か、みなさんに分かりますか?


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▲ツルニンジンの花

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▲イワシャジンの花
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# by kazenohane | 2016-09-12 10:11 |

写真とエッセイで構成されたアルバムです


by kazenohane
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