タグ:サカハチチョウ ( 7 ) タグの人気記事

花蝶譜 Ⅰ

 高原のサカハチチョウの夏型の出現は遅い。あたりの草花は、もう秋の気配が漂っているが、この蝶は発生のピークを迎え、林道のあちこちで見かけた。特に白いイタドリの花を盛んに訪れ、ついつい撮影したくなるシチュエーションを演出してくれた。サカハチチョウの裏翅の複雑な模様に魅せられ、たびたび撮影しているが飽きることがない魅力的な蝶だ。
 同行の植物に詳しい人から、球体の不思議な花の名前を教えられた。その場で聞いて控えればよかったのだが、家に帰ってから思い出そうとして図鑑を見ても、全く名前の見当もつかない。そこで、もう一度聞き直して、やっと「ケヤマウコギ」という名前が分かった。だんだん物忘れすることが多くなり、やはりメモする習慣がこれからは大事になるだろう。この花と咲き方がよく似ている「アリウム・ギガンチウム」の青紫色の花を連想させる。こんな美しい花が自然界の中で咲いていることに驚いた。

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▲ケヤマウコギの花

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▲サカハチチョウ

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▲サカハチチョウとミドリヒョウモン
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by kazenohane | 2016-08-27 22:54 | タテハチョウ

雨のち晴れ

 天空の植物園にいつ蝶が舞い降りるのか、降りしきる雨の高原。遠くの山波の霧が晴れ始め、何となくどんより曇っていた空が明るくなってきた。このまま進んで行くのか、この場で待つのか、ここが思案の分かれ道だろう。厚い雲の間から日が射し始めるのを合図にしていたのかのように蝶たちが飛び始めた。
 まず、ヨツバヒヨドリの花に数頭のサカハチチョウが吸蜜に訪れ、アサギマダラが勢いよく上空をめざして舞い上がっている。いつもは、地面や石の上に翅を開いて止まっているベニヒカゲも、雨の後の影響なのか、ヨツバヒヨドリの花を盛んに訪れていた。翅のオレンジ色の模様がとても素敵なアクセントになっているが、もしこの模様がないと、かなり地味な印象を与える蝶になっていたことだろう。思い込みかもしれないが、このオレンジ色が高原の自然に映え、より魅力的に見えるような気がしてならない。木の葉に止まっていたルリタテハが翅を開いたり閉じたりしていた。どうぞ撮ってくださいと言わんばかりのサービスに応え、たくさんのシャッターを押した。黒地に瑠璃色の模様が、何とも美しく気品さえ感じた。
 今回、目論んでいたミヤマシロチョウの撮影は叶わなかったが、これだけの蝶と出会うことができ、よかったなと思う。

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▲オオカメノキの実

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▲ベニヒカゲ

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▲サカハチチョウ

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▲ミドリヒョウモン

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▲アサギマダラ

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▲ルリタテハ


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by kazenohane | 2016-08-03 11:52 |

林  縁

 オナガシジミの撮影をあらかた終えた後、もう一度林道の林縁を中心に丹念に探した。日当たりのよい場所の草地で、ヒメキマダラセセリとは雰囲気の違うセセリを発見した。この高原では、初めて出会うスジグロチャバネセセリだった。名前のようにオレンジ色の裏翅に黒いスジ模様が入り、きりっとした印象を受ける。アキノキリンソウやヒメジョオンの花をせわしなく移動するため、撮影は意外と苦労した。周辺をくまなく探してみたが2頭だけ確認できた。そんなに多く生息している蝶ではなさそうだ。まだまだ、未知の蝶が潜んでいる可能性を秘めた楽しみな場所だ。
 

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▲ノリウツギの花

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▲スジグロチャバネセセリ

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▲サカハチチョウ

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▲ミズイロオナガシジミ


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by kazenohane | 2016-07-25 22:50 |

登山道を歩く

北アルプス登山の登り口から4kmくらい先の山小屋まで歩いた。
さすがに、登山シーズン真っ只中だけあって登山者も多いようだ。
ある蝶の撮影を目的に、この登山道を登るが姿は見えない。
端境期だろうか、ほかの蝶もほとんど見られない。
ただ、登山道の脇にはゴゼンタチバナやシモツケソウなどの花が咲き、
蝶がいなくても退屈はしない。
日頃の運動不足がたたり、息切れすることが多くなった。
というか、もうそんな年齢になったのかなと思う。
山小屋で飲んだラムネの味が子どもの頃の郷愁を誘い、
やたらに旨かったことが救いだ。
さて、帰り道で新鮮なサカハチチョウの夏型を発見。
羽化したてなのか、食草のアカソのまわりで、
翅を開いたり、閉じたりしてとてもよいモデルを務めてくれた。
この蝶の魅力を最大限に引き出すために、
いろんなアングルで撮影した。


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by kazenohane | 2015-08-18 22:12 |

天空の楽園

ヨツバヒヨドリの白い花は、
やっと咲き始めたばかりだ。
この林道の蝶たちを支える大切な蜜源になっている。
長い雨模様の天気から開放された天空の林道は、
高原の蝶たちにとって楽園に違いない。
楽園の主人公のアサギマダラは、
開花した白い花を求めて悠然と舞っている。
いつもは林道の斜面の岩場で翅を開いて休止している、
黒地にオレンジ模様のベニヒカゲも
この白い花で吸蜜しながら、小刻みに移動している。
全体に黒色を基調としたサカハチチョウの夏型が、
動く気配もなく、翅を開いたり閉じたりしている。
例年、この花にびっしり集まるウラギンヒョウモンの姿は、
まだ見られないが、時折ギンボシヒョウモンがやってくる。
白いヨツバヒヨドリの花に群れるミヤマシロチョウは、
頭の中のイメージの世界だけの蝶だろうか。
それとも、すでに標本箱の蝶になってしまったのだろうか。


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▲アサギマダラ

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▲ベニヒカゲ

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▲サカハチチョウ

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▲ギンボシヒョウモン

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by kazenohane | 2015-07-15 17:02 |

サカハチチョウ(2)  236

谷川のせせらぎの音を聞きながら、ゆるやかな勾配の林道をゆっくり登る、何とぜいたくな時間だろう。脇に咲く白いハクサンハタザオの花には、サカハチチョウやスギタニルリシジミ、ツマキチョウなどの蝶たちが集まってくる。まさか、スギタニルリシジミまでも、この花で吸蜜するとは思わなかった。この花畑が、昆虫たちのレストランになっているようだ。
この蝶の裏翅の美しいデザインに昨年から注目していたが、今回初めて撮影することができた。この色合いもさることながら、複雑な模様は、自然の作り出したアートと言っても過言ではない。蝶友の言う「宝石のようだ」という話も、あながち誇張ではないような気がする。(2014年4月27日・山県市)

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by kazenohane | 2014-04-29 12:07 | タテハチョウ

サカハチチョウ  117

 新緑の季節、山深い渓流の川原では、家族連れのバーベキューが盛んに行われていた。とても、蝶の撮影をする雰囲気ではなかったが、川の堰堤にサカハチチョウが吸水に訪れていた。黒地にオレンジ色の模様がとても鮮やかで美しい。夏型よりも春型の方が少し派手な印象を受ける。
 堰堤のサカハチチョウにゆっくり近づくものの、敏感なため、上の木の枝に、すぐ飛んでしまう。ここは、諦めて、川原の隅に咲く白い花を眺めていたら、突然、この蝶が吸蜜に訪れた。これが唯一の撮影チャンスだった。本来の目的のスギタニルリシジミは、ついに姿を見せなかった。(2013年5月5日・本巣市)

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by kazenohane | 2013-05-11 15:30 | タテハチョウ

写真とエッセイで構成されたアルバムです


by kazenohane
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