タグ:ベニヒカゲ ( 6 ) タグの人気記事

花蝶譜 Ⅱ

 もうこの季節には、ベニヒカゲはいないだろうと思っていたが、目の前に、翅の破損もほとんど見られない姿で現れた。しかも、カメラと平行になるように止まってくれたおかげで、背景が美しくぼけ、蝶全体にピントが合い、こんなふうにしてくれたらいいのにと思っていた理想のポーズだった。いつも、地面や岩の上に翅を開いている、お決まりのポーズのイメージがあったが、これだったら何度でも撮りたくなるだろう。
 いつもは、もう少し早い7月末に出掛けることが多く、ミヤマモジズリの開花には早く、蕾の状態だった。今回、天気の都合で8月下旬だったことが幸いして、この美しい花を撮影することができた。都会でもよく見かけるネジバナによく似ているが、花は少し大きいようだ。この植物も野生ランの一種で、昔からぜひ見てみたいと憧れていた花のひとつだ。ミヤマモジズリの周りには、白いウメバチソウの花が咲き乱れていたので、そんな雰囲気も画面に入れてみた。

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▲ミヤマモジズリ

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▲ベニヒカゲ
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by kazenohane | 2016-08-29 21:32 | ジャノメチョウ

雨のち晴れ

 天空の植物園にいつ蝶が舞い降りるのか、降りしきる雨の高原。遠くの山波の霧が晴れ始め、何となくどんより曇っていた空が明るくなってきた。このまま進んで行くのか、この場で待つのか、ここが思案の分かれ道だろう。厚い雲の間から日が射し始めるのを合図にしていたのかのように蝶たちが飛び始めた。
 まず、ヨツバヒヨドリの花に数頭のサカハチチョウが吸蜜に訪れ、アサギマダラが勢いよく上空をめざして舞い上がっている。いつもは、地面や石の上に翅を開いて止まっているベニヒカゲも、雨の後の影響なのか、ヨツバヒヨドリの花を盛んに訪れていた。翅のオレンジ色の模様がとても素敵なアクセントになっているが、もしこの模様がないと、かなり地味な印象を与える蝶になっていたことだろう。思い込みかもしれないが、このオレンジ色が高原の自然に映え、より魅力的に見えるような気がしてならない。木の葉に止まっていたルリタテハが翅を開いたり閉じたりしていた。どうぞ撮ってくださいと言わんばかりのサービスに応え、たくさんのシャッターを押した。黒地に瑠璃色の模様が、何とも美しく気品さえ感じた。
 今回、目論んでいたミヤマシロチョウの撮影は叶わなかったが、これだけの蝶と出会うことができ、よかったなと思う。

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▲オオカメノキの実

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▲ベニヒカゲ

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▲サカハチチョウ

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▲ミドリヒョウモン

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▲アサギマダラ

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▲ルリタテハ


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by kazenohane | 2016-08-03 11:52 |

天空の楽園

ヨツバヒヨドリの白い花は、
やっと咲き始めたばかりだ。
この林道の蝶たちを支える大切な蜜源になっている。
長い雨模様の天気から開放された天空の林道は、
高原の蝶たちにとって楽園に違いない。
楽園の主人公のアサギマダラは、
開花した白い花を求めて悠然と舞っている。
いつもは林道の斜面の岩場で翅を開いて休止している、
黒地にオレンジ模様のベニヒカゲも
この白い花で吸蜜しながら、小刻みに移動している。
全体に黒色を基調としたサカハチチョウの夏型が、
動く気配もなく、翅を開いたり閉じたりしている。
例年、この花にびっしり集まるウラギンヒョウモンの姿は、
まだ見られないが、時折ギンボシヒョウモンがやってくる。
白いヨツバヒヨドリの花に群れるミヤマシロチョウは、
頭の中のイメージの世界だけの蝶だろうか。
それとも、すでに標本箱の蝶になってしまったのだろうか。


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▲アサギマダラ

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▲ベニヒカゲ

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▲サカハチチョウ

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▲ギンボシヒョウモン

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by kazenohane | 2015-07-15 17:02 |

ベニヒカゲ(3)  271

高原の天気は、変わりやすい。夏雲の間から青空も覗かせ、アサギマダラやミドリヒョウモンがせわしくヨツバヒヨドリの花を訪れている。しばらくすると、夏雲は空を一面に覆い隠し、涼しい風が林道を吹き抜ける。いつの間にか、あれだけ飛び回っていた蝶たちも姿を見せなくなってしまった。雨粒がポツリポツリと落ち始め、傘を出して開いたと同時に、にわか雨が地面をたたきつける。
ベニヒカゲは、いないかと探していると、黒っぽい蝶が林道をゆらゆらと飛んでいた。少し飛んだかと思うと、すぐに地面に止まる。すぐ近くにイケマの群落があり、この植物の葉に止まってくれたら思い通りの絵になるのにと勝手に思っていたところ、まさに願ったり叶ったりのシーンをつくり出してくれた。オレンジ色の模様が、いかにも高原の蝶という雰囲気を漂わせ、イケマの白い花とのコラボレーションも素敵だった。

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by kazenohane | 2014-08-05 09:01 | ジャノメチョウ

ベニヒカゲ(2)  159

 標高2,000メートルの世界は、さすがに真夏でも、かなり涼しい。眼下に広がる雄大な山波を眺めて、ここまで徒歩で登ったら大変だろうなと思う。ゴンドラで一気に昇れば、高山植物の咲く、素敵な別天地に行くことが可能だ。観光客で賑わう、とても有名な観光地にベニヒカゲが飛んでいるのか、少々不安だ。
 そんな心配を吹き飛ばすように、ロープで囲まれた草地に咲く、いろんな花にベニヒカゲは、吸蜜に訪れていた。ここで蝶の撮影をしていると、この仕事以外に、記念写真の撮影を頼まれたり、いろんな質問責めにあったりと、結構忙しい。時間は、たっぷりあるので、そんな雑用も見方を変えれば、意外と楽しい。(2013年8月11日)

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by kazenohane | 2013-08-20 09:29 | ジャノメチョウ

ベニヒカゲ  150

 ベニヒカゲは、標高1,500メートル以上の場所に生息しているという。昨年は、スキーリフトで頂上まで上がり、この蝶に初めて出会ったが、今年は、ある程度歩き、標高1,700メートル地点で見かけた。昨年、スキー場で群れていたことからすると、数は、やや物足りない感じはするが、新鮮な蝶が多い分、撮影には適していた。最も、昨年は、発生期から少し遅れたせいで、翅の破損が目立っていた。
 山道の地面には、赤い模様の印象的なベニヒカゲが止まり、近づくと数メートル先の地面に、また止まる。そんな繰り返しをして、やがて諦めたように静止したところを撮影する。これでは、標本写真のようでつまらないと思っていたところ、イケマの葉の上に止まっているベニヒカゲを見つけ、無事撮影できた。(2013年7月28日)
 

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by kazenohane | 2013-08-02 10:33 | ジャノメチョウ

写真とエッセイで構成されたアルバムです


by kazenohane
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