いつも、ルリタテハに接近すると、翅を閉じてしまうことが多く、なかなか美しい表翅を撮影できない。裏翅の黒い地味な模様からは、想像できない瑠璃色の模様を正面から撮影してみたいと思っていた。
自然公園内の散策道を歩いていたら、5メートルくらい先の路上にルリタテハが静止していた。このまま翅を開いていてくれたらと願いながら、そろりそろりと接近。とりあえず、外れ除けでシャッターを押しながら、さらに接近して、至近距離からアップで撮影。今日は、不本意ながら標本写真に徹することに決めた。しかし、翅の隅々までピントの合った写真撮影は、満足感を味わうことができた。気温の低い日ならではのプレゼントに違いない。(2013年4月11日・豊田市)