4月は、ミヤマセセリを追いかけた月と言っても過言ではない。最初に、この蝶と出会ったときは、地上に止まることなく撮影できなかった。次の機会には、開翅したオス、そして開翅したメスも順調に撮影できた。ただ、もっと違う場面を撮りたくて、何度も同じ場所に通ったが、そう簡単には撮影できない。
自然公園の散策路のつきあたりは、いろんな蝶が集まるポイントになっている。この日も、ヒメウラナミジャノメ、ツマキチョウ、キチョウ、ツバメシジミ、ベニシジミ、トラフシジミそしてミヤマセセリも集まり、ここで待っていれば撮影は可能だ。地面にいつものように開翅したミヤマセセリは、やがて近くの枯れ草の茎に、珍しく止まってくれた。それでも、かなり低い位置だったので、腹這いになり背景が完全に抜けるように、アングルを左右に移動して撮影した。また、ひとつお気に入りの蝶が増え、来シーズンも、きっと追いかけるだろう。(2013年4月19日・豊田市)