憧れていた蝶に、蝶友のM氏の案内で、やっと会うことができた。長野県のシラカバ林の広がる高原の一角に、そびえ立つ大木の周りを、せわしく飛び回る地味な蝶が、どうやらキマダラモドキのようだ。しばらく、同行の4人で、この蝶の行方を目で追いながら、ひたすら幹に止まるのを待った。
憧れていたことに対する返礼なのか、私の目線の高さの幹に止まってくれた。すぐにカメラを構え、何とか撮影することができた。飛んでいるときは、裏翅の模様は、分からなかったが、ファインダーで覗くと、いつも思い描いていたこの蝶の模様が浮かびあがってきた。夏のシーズンの最後にふさわしい蝶だった。(2013年8月11日)