標高2,000メートルの世界は、さすがに真夏でも、かなり涼しい。眼下に広がる雄大な山波を眺めて、ここまで徒歩で登ったら大変だろうなと思う。ゴンドラで一気に昇れば、高山植物の咲く、素敵な別天地に行くことが可能だ。観光客で賑わう、とても有名な観光地にベニヒカゲが飛んでいるのか、少々不安だ。
そんな心配を吹き飛ばすように、ロープで囲まれた草地に咲く、いろんな花にベニヒカゲは、吸蜜に訪れていた。ここで蝶の撮影をしていると、この仕事以外に、記念写真の撮影を頼まれたり、いろんな質問責めにあったりと、結構忙しい。時間は、たっぷりあるので、そんな雑用も見方を変えれば、意外と楽しい。(2013年8月11日)