初夏の頃、豊田市の広大な自然公園に出かける機会が多くなった。自宅から公共交通機関を使って1時間くらいで行ける便利さが気に入っている。園内の落葉樹の新芽が一斉に開き、緑の美しい階調が目を楽しませてくれる。まさに「山笑う」という表現がぴったりだ。
この頃になると、ずいぶんいろんな蝶たちが登場するようになり、ダイミョウセセリもところどころで見かけた。普段は、あまりカメラを向けることの少ない黒地に白のシンプルな模様のこの蝶の美しさを、年を越して再認識できたようだ。そんな視点で蝶の宝箱を探してみると、まだまだありそうだ。(2013年4月29日・豊田市)