今、上高地で咲いているヨツバヒヨドリの花には、いろんな蝶たちが集まってくる。いちばん多い蝶は、何といってもコチャバネセセリだろう。ちょうど発生期なのか、どの花にも、おびただしい数の蝶が群れている。そして、少し翅が退色しているが、まだまだ健在のヒメシジミ、そしてアサギマダラも1頭だけ、悠然と吸蜜していた。この蝶には、他の蝶にはない、場の雰囲気を変える独特な優美さがある。
コチャバネセセリに交じり、こげ茶色のカラスシジミらしき蝶を発見。カメラを構えると他の蝶は、一目散に飛び去ってしまったが、この蝶だけは、動じることなく吸蜜を続けている。それなら、魚露目でもと思い撮影してみた。マクロと同じアングルで撮り比べてみると分かるが、表現効果は全く違うようだ。環境を写しこむことの是非はあると思うが、ここは中部山岳国立公園の中だから、問題はなさそうだ。