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光の中へ

 どんよりした厚い雲に覆われた夏の高原。いつ降り出してもおかしくない不安定な空を見上げながら、いつもの草原の道を歩く。2週間ぶりに見る高原では、どこも白いヒメジョオンの花が咲き乱れ、ところどころにクガイソウやノアザミの花も見られる。特にクガイソウの長い穂状の花には、やや劣化した翅のコヒョウモンモドキが集まっていた。さらに、ヒメシジミやスジグロシロチョウなどの蝶も、ひっきりなしにやってくる。ノアザミの花は、セセリの仲間が多く訪れ、とくに目についたコキマダラセセリは羽化したてなのか新鮮で美しい。ウラギンヒョウモンやコヒョウモンも、まだまだ元気に飛んでいた。同じ場所に何度も通うと、蝶を含めた季節の移ろいを実感することができる。
 ときおり、厚い雲の間から青空を覗かせ、夏の陽の光が草原に降り注ぐと、蝶たちがいっせいに現れ、草原の花に美しい彩りを添えてくれる。そして、また空は一面の雲に覆われ、雨粒が落ちてきた。それにつれて暑くなった気温が、どんどん下がり始めた。蝶たちも、いつの間にか視界から消えてしまった。そんな、ひとときの明るい光の中で、蝶たちの儚げな姿を捉えることはできたのだろうか。


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▲オオバギボウシ

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▲スジボソヤマキチョウ

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▲ミドリヒョウモン

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▲コキマダラセセリ

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▲キタキチョウ

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▲コヒョウモンモドキ

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▲ウラギンヒョウモン

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▲コヒョウモン


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by kazenohane | 2016-07-16 18:59 |
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